九州学院・村上慶太

 2022年の高校野球のイベントは終了し12月に突入した。今年も全国の球児たちが全力を尽くしたプレーで多くの熱いドラマを演じ、高校野球ファンを魅了してきた。球児たちの今年の頑張りを各都道府県ごとに振り返ってみたい。

 熊本では九州学院が夏の甲子園で8強入りを果たした。熊本県勢としては4強に進んだ2016年の秀岳館以来となる8強だった。史上最年少の三冠王に輝いたヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)の弟、村上 慶太内野手(3年)が4番に座り、2年生右腕エース・直江 新投手の好投が印象に残った。

 県内に目を移すと、春も夏も九州学院が頂点に立ったが、県全体のレベルが上がっているのか、どこが出てきてもおかしくないほど、実力は拮抗していた。熊本工秀岳館に加え、専大玉名文徳熊本学園大付東海大星翔も十分に力はあった。今秋は、伝統校の済々黌熊本商など公立校の躍進もあるなど、来年以降も白熱した戦いが期待できそうだ。

 夏前の前哨戦としてNHK杯、RKK旗が開催されることに加え、春と秋に地区別の大会も行われるなど、実戦の場が多いこともレベルが上がっている要因の1つともいえる。

▽2022年熊本県代表の甲子園成績
★センバツ 出場なし
★夏甲子園
 九州学院 8強
  2回戦〇14-4 帝京第五(愛媛)
  3回戦〇4-0 國學院栃木(栃木)
  準々決勝●5-10 聖光学院(福島)

▽熊本県2022年主な大会記録
【春季】
優勝 九州学院
準優勝 熊本工
4強 専大玉名
   熊本学園大付
8強 秀岳館
   東海大星翔
   文徳
   八代

【選手権】
優勝 九州学院
準優勝 秀岳館
4強 東海大星翔
   熊本工
8強 専大玉名
   翔陽
   有明
   開新

【秋季】
優勝 東海大星翔
準優勝 文徳
3位 ルーテル学院
4位 専大玉名
8強 熊本国府
   済々黌
   熊本商
   熊本工

【RKK旗】
優勝 東海大星翔
準優勝 熊本工

【NHK旗】
優勝 九州学院
準優勝 熊本商

【城北地区】
<春季>
優勝 城北
準優勝 有明
<夏季>
優勝 専大玉名
準優勝 有明
<秋季>
優勝 有明
準優勝 専大玉名

【城南地区】
<春季>
優勝 八代東
準優勝 秀岳館
<夏季>
優勝 秀岳館
準優勝 小川工
<秋季>
優勝 秀岳館
   八代東

【熊本市内】
優勝 熊本学園大付
準優勝 東海大星翔