大阪から石川の強豪へ 小松大谷キャプテン・横濱駿が選手宣誓に込めた思い
小松大谷・横濱駿
トーナメント表
・石川大会の組み合わせ
8日、甲子園を目指す地方大会が8地区で開幕し、全国各地で熱戦が繰り広げられている。石川大会もその中の1つで、今大会はセンバツ出場・星稜や日本航空石川などがいるが、その夏の開幕を宣言する大役・選手宣誓を務めたのが小松大谷の主将・横濱駿内野手(3年)だ。
大阪から小松大谷に進学し、現在は寮生活を送っている横濱主将は開幕直前の6日、学校グラウンドで練習終わりに選手宣誓の予行演習を実施。マネジャーを含めた部員全員が見つめ、本番さながらの緊張感を持たせながらも、一度も噛むことなく選手宣誓を終えた。
練習後、横濱主将に話を聞くと「(今日の出来は)70点です」とやや辛口評価。「まだまだ伝えたい言葉に対して、区切りの中で心の思いを出せると思うので、開会式では100点の選手宣誓をしたいと思います」と来る本番に向けて決意を新たにしていた。
横濱曰く、もっとも伝えたいと話していたのが「繋ぐ思い」だ。
2022年の小松大谷は「執粘 繋ぐ思い」というチームテーマがある。ここには、2021年の夏に小松大谷が36年ぶりの甲子園出場を果たすものの、全国大会で1勝をつかむことができずに校歌を歌えなかった悔しさから来ている。
自分たちの代では2年連続3度目の出場を果たして甲子園で校歌を歌うことで、今までの小松大谷OBの思いを繋ぐために「繋ぐ思い」というキーワードをチームテーマはもちろん、選手宣誓にも盛り込んだというのだ。
小松大谷に限らず、全チームが様々な思いを繋いで、この夏を迎えている。そんな石川県の全球児たちの思いを繋いで、横濱主将は見事に大役を成し遂げた。
次は11日の金沢龍谷戦だ。2年連続3度目の出場を目指し、甲子園で勝って校歌を歌うための戦いが、まもなく始まる。