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谷繁元信擁した江の川(島根)が昭和最後に躍進【ふるさとの夏物語~昭和編】

2022.07.05

谷繁元信擁した江の川(島根)が昭和最後に躍進【ふるさとの夏物語~昭和編】 | 高校野球ドットコム

 2022年も高校球児の目標、夏の甲子園への道がスタートする。今年は「古豪」と言われるチームの復活が話題のひとつとなっているが、「昭和」の時代、1927年(昭2)13回大会から1988年(昭63)70回大会を駆け抜けた代表校を中心に夏の甲子園出場校を振り返る企画「ふるさとの夏物語~昭和編」。今回は島根を紹介する。

 昭和時代に夏甲子園に出場したチームの出場回数上位ランキングは以下の通り。

1位 浜田 7回
2位 大社 5回
3位 大田 3回
3位 江の川 3回

 島根県の昭和時代は、浜田と大社が引っ張ってきた。出場回数も多く、県内では2強を形成していた。しかし、昭和の最後に「大物」が誕生する。江の川(現・石見智翠館)の捕手だった谷繁元信だ。のちに大洋(現・DeNA)に入団し、横浜、中日の捕手として活躍。中日では監督も兼任した。NPB歴代最多の3021試合出場。入団1年目からの24年連続本塁打マークもプロ野球記録だ。

 1987年(昭62)から2年連続で甲子園に出場。昭和最後となる1988年(昭63)には、島根大会5試合すべてで本塁打をマークする7本塁打を放った。甲子園でもベスト8に進んでいる。高校通算42本塁打。強打者の捕手として一斉を風靡した。

 島根県初代表は杵築中(現・大社)で、初勝利も杵築中が初出場した1917年(大6)の初戦でマークした。島根県勢の最高成績はベスト4で、杵築中、松江中(現・松江北)、江の川が記録している。県勢通算成績は31勝64敗で、勝利数の都道府県ランキングは44位。

★島根県勢の代表回数上位ランキング(複数回以上)
1位 石見智翠館 11回
1位 浜田 11回
3位 開星 10回
4位 大社 8回
5位 益田東 4回

★島根県勢の甲子園勝利数上位ランキング(複数勝利以上)
1位 石見智翠館 7勝(4強1回、8強2回)
1位 浜田 7勝(8強1回)
3位 大社 4勝(4強1回、8強1回)
4位 松江北 3勝(4強1回、8回1回)
4位 立正大淞南 3勝(8強1回)

[page_break:島根の夏甲子園出場校一覧]

【島根の夏甲子園出場校一覧】
1回 1915(大4) ー
2回 1916(大5) ー
3回 1917(大6) 杵築中
4回 1918(大7) ー
5回 1919(大8) ー
6回 1920(大9) ー
7回 1921(大10) 杵築中
8回 1922(大11) 島根商
9回 1923(大12) 松江中
10回 1924(大13) ー
11回 1925(大14) ー
12回 1926(大15) ー
13回 1927(昭2) ー
14回 1928(昭3) ー
15回 1929(昭4) ー
16回 1930(昭5) ー
17回 1931(昭6) 大社中
18回 1932(昭7) ー
19回 1933(昭8) ー
20回 1934(昭9) ー
21回 1935(昭10) ー
22回 1936(昭11) ー
23回 1937(昭12) 大田中
24回 1938(昭13) ー
25回 1939(昭14) ー
26回 1940(昭15) 松江商
27回 1941(昭16) 戦争のため中止
   1942(昭17) 戦争のため中止
   1943(昭18) 戦争のため中止
   1944(昭19) 戦争のため中止
   1945(昭20) 戦争のため中止
28回 1946(昭21) 松江中
29回 1947(昭22) ー
30回 1948(昭23) ー
31回 1949(昭24) ー
32回 1950(昭25) ー
33回 1951(昭26) ー
34回 1952(昭27) ー
35回 1953(昭28) ー
36回 1954(昭29) ー
37回 1955(昭30) ー
38回 1956(昭31) ー
39回 1957(昭32) 松江商
40回 1958(昭33) 益田産
41回 1959(昭34) 大田
42回 1960(昭35) 大社
43回 1961(昭36) 大社
44回 1962(昭37) ー
45回 1963(昭38) 大社
46回 1964(昭39) ー
47回 1965(昭40) ー
48回 1966(昭41) ー
49回 1967(昭42) ー
50回 1968(昭43) 浜田
51回 1969(昭44) ー
52回 1970(昭45) 江津工
53回 1971(昭46) 浜田
54回 1972(昭47) ー
55回 1973(昭48) 浜田商
56回 1974(昭49) ー
57回 1975(昭50) 江の川
58回 1976(昭51) 浜田
59回 1977(昭52) 浜田
60回 1978(昭53) 三刀屋
61回 1979(昭54) 浜田
62回 1980(昭55) 浜田
63回 1981(昭56) 浜田
64回 1982(昭57) 益田
65回 1983(昭58) 大田
66回 1984(昭59) 益田東
67回 1985(昭60) 大社
68回 1986(昭61) 浜田商
69回 1987(昭62) 江の川
70回 1988(昭63) 江の川
71回 1989(平1) 出雲商
72回 1990(平2) 津和野
73回 1991(平3) 益田農林
74回 1992(平4) 大社
75回 1993(平5) 松江第一
76回 1994(平6) 江の川
77回 1995(平7) 江の川
78回 1996(平8) 益田東
79回 1997(平9) 浜田
80回 1998(平10) 浜田
81回 1999(平11) 浜田
82回 2000(平12) 益田東
83回 2001(平13) 開星
84回 2002(平14) 開星
85回 2003(平15) 江の川
86回 2004(平16) 浜田
87回 2005(平17) 江の川
88回 2006(平18) 開星
89回 2007(平19) 開星
90回 2008(平20) 開星
91回 2009(平21) 立正大淞南
92回 2010(平22) 開星
93回 2011(平23) 開星
94回 2012(平24) 立正大淞南
95回 2013(平25) 石見智翠館
96回 2014(平26) 開星
97回 2015(平27) 石見智翠館
98回 2016(平28) 出雲
99回 2017(平29) 開星
100回 2018(平30)益田東
101回 2019(平31)石見智翠館
102回 2020(令2)(コロナで中止)
103回 2021(令3) 石見智翠館

※杵築中、大社中=現・大社
 島根商=現・松江商
 松江中=現・松江北
 大田中=現・大田
 益田産益田農林=現・益田翔陽
 江の川=現・石見智翠館
 松江第一=現・開星

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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