【動画】20代の青年監督が取り組む中学硬式の改革 SNS、データ活用でチーム運営中
柏シニア・森野監督
柏シニア(千葉)は1997年(平9)創設と、その歴史こそ浅いが、東京、千葉、茨城などの強豪校に選手たちを送り出している。2021年度の卒業生では、二松学舎大附(東京)に進み、1年生ながら関東大会で公式戦出場した神谷 虎之介投手がいる。
現在チームを指揮する森野監督も柏シニア出身で、自身は東洋大牛久の選手として夏の茨城大会でベスト4を経験。その後は大学に通いつつ柏シニアのコーチに就任し、後輩指導にあたり、大学卒業に合わせて監督に抜擢された。
まだ20代前半ということもあり、選手たちにとっては良きお兄さんのような立場。選手たちとの距離感は非常に近く、取材日も積極的にコミュニケーションをとっていたのが印象深かった。
もちろん、就任当初から上手くいったわけではない。現在、3学年合わせて60人ほどいるが、就任当初は部員が少ないという問題を抱えていた。森野監督はチーム拡大のために、若い感性を働かせ、積極的なSNS活用によるチームの広報活動を実施。自身の仕事の合間でSNSでチームの活動模様を地道に発信し続け、チーム運営を軌道に乗せてきた。
また指導法もこだわった。定期的に計測することでデータを積み重ね、選手たちに数字を提示。練習へのモチベーション、さらに成長の糧となる材料を与えてきた。選手たちに話を聞いても、数字があることで成長できていた部分も多かったと口をそろえる。
チームは今年の第15回読売新聞社杯 兼 第44回千葉県大会でベスト8進出を果たすなど、県内でも結果を残してきた。チーム運営、さらに練習法ともに、令和のトレンドにマッチした方針でチーム改革を続ける森野監督は就任3年目とまだまだ始まったばかり。これから近い将来、千葉、はたまた全国のシニア球界に変革を起こすことに期待される。
柏シニアの練習模様に迫った特集は高校野球ドットコムの公式YouTubeチャンネル内で配信されている。