高校野球ファンが今から注目したい22年の中学球界を牽引する左腕トリオ
ボーイズの東日本ブロック代表メンバー20人が5月17日に発表された。8月に広島で開催される鶴岡一人記念大会に出場し優勝を目指すが、最注目は東京城南ボーイズ・佐藤龍月投手(3年)、浦和ボーイズ・上原慎之輔投手(3年)、横浜青葉ボーイズ・津島悠翔投手(3年)の左腕トリオだ。
左から佐藤 龍月(東京城南ボーイズ)、上原 慎之輔(浦和ボーイズ)、津島 悠翔(横浜青葉ボーイズ)
早くから注目されてきた東京城南ボーイズ・佐藤は自分の自慢の投球を選考会で発揮。制球に苦しんだことは反省していたが、直球の走りは他の投手と比較しても群を抜いていた。現時点でスケール感を最も感じさせた。
浦和ボーイズ・上原は即戦力として結果を残す可能性を感じさせた。精密機器・ラプソードによる計測では、カットボールに近い球質ではあったものの、中学生離れした2000回転近い直球が130キロ中盤を計測。伸びしろもありながら、既に中学生トップレベルのスピードを持つことを証明した。選考会でも光ったスライダーなどの変化球の精度も高く、投手としての総合力は高い。現時点では、実戦向きの投手と言える。
この2人以上に、大きな伸びしろを感じさせるのが横浜青葉ボーイズの津島である。最速131キロとスピードでは2人に劣る部分はあるが、フォームの完成度は高く、伸びのある直球で空振りを奪うシーンが多く見られた。元巨人ジュニアで経験も豊富で、マウンドでの佇まいにも落ち着きがある。現時点では佐藤、上原を追いかける立ち位置になるが、フォームも含めて基本となる部分がしっかりしている印象があり、秘めているポテンシャルという部分では2人以上のものがあるといっていい。
スケールの大きい速球派左腕・佐藤、総合力のある実戦的左腕・上原、伸びしろが大きい左腕・津島。タイプがそれぞれ違う3人が、これからどんな成長曲線を描くか楽しみだ。
【投手】
仁平 大智(白河ボーイズ)
大嶋 哲平(江戸崎ボーイズ)
上原 慎之輔(浦和ボーイズ)
佐藤 龍月(東京城南ボーイズ)
高木 秀人(武蔵多摩ボーイズ)
村松 秀心(東村山中央ボーイズ)
末定 徹太(麻生ボーイズ)
津島 悠翔(横浜青葉ボーイズ)
【捕手】
原田 大聖(高崎ボーイズ)
土屋 璃空(春日部ボーイズ)
矢口 隼大(京葉ボーイズ)
【内野手】
渡辺 瑛太(旭川大雪ボーイズ)
石田 陽人(県央宇都宮ボーイズ)
井上 遥翔(上三川ボーイズ)
岩渕 巧誠(太田スバルボーイズ)
西田 瞬(武蔵狭山ボーイズ)
白鷹 悠人(横浜南ボーイズ)
高橋 英登(長野ボーイズ)
【外野手】
中村 颯(太田スバルボーイズ)
山口 寛太(湘南ボーイズ)