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鹿商、鹿実、樟南の「御三家」に神村学園も台頭!鹿児島県勢センバツでの戦いぶり

2022.03.16

鹿商、鹿実、樟南の「御三家」に神村学園も台頭!鹿児島県勢センバツでの戦いぶり | 高校野球ドットコム
鹿児島実のユニフォーム

 2022年の第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])がいよいよ18日に開幕する。1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は鹿児島。今年のセンバツには鹿児島大島が21世紀枠で選出された第86回(2014年)大会以来、8年ぶり2回目の出場を決めた。昨年秋は鹿児島で初優勝すると、九州大会でも準優勝。堂々の一般枠として初めてとなるセンバツ切符を手にした。

過去、鹿児島でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<鹿児島センバツ出場回数上位ランキング>
1位 鹿児島商  12回
2位 鹿児島実  9回
3位 樟南    7回
4位 神村学園  5回
5位 鹿児島玉龍 3回

 鹿児島県勢のセンバツ初出場は、第2回(1925年)大会の鹿児島一中(現・鶴丸)。第5回(1928年)大会に初出場した鹿児島商がここまで県内最多を誇る。鹿児島実樟南とあわせて「御三家」と呼ばれた時代を築いたが、近年は神村学園も出場を伸ばしている。

<鹿児島21世紀枠出場校と結果>
2014年 鹿児島大島

 鹿児島県勢の21世紀枠での出場は鹿児島大島のみ。離島のハンディを克服して県4強の成績が評価されて選出された。初戦では龍谷大平安(京都)に2対16で敗れている。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 鹿児島実  15勝(優勝1回、8強3回)
2位 神村学園  6勝(準優勝1回)
3位 樟南    4勝(8強1回)
4位 鹿児島商  1勝(8強1回)
4位 鹿児島工  1勝
4位 尚志館   1勝

 鹿児島県勢のセンバツ初勝利は、第24回(1952年)大会の鹿児島商。初戦の海南(和歌山)との2回戦で延長11回引き分け再試合の末に6対0で勝利した。1980年代まで、鹿児島県勢は、なかなか上位まで勝ち上がれなかったが、1990年代に入ると鹿児島実が成績を挙げるようになり、第68回(1996年)大会に初優勝。鹿児島県勢の唯一の優勝となっている。

第68回大会=鹿児島実
1回戦:2-1 伊都(和歌山)
2回戦:2-0 滝川第二(兵庫)
準々決勝:2-1 宇都宮工(栃木)
準決勝:3-2 岡山城東(岡山)
決勝:6-3 智辯和歌山(和歌山)

 鹿児島実はエース下窪 陽介投手を擁して全5試合完投の活躍で優勝を手にした。決勝の相手、智辯和歌山には現在監督を務める中谷仁捕手が2年生でマスクを被っていた。下窪はのちに横浜(現DeNA)でプレーしている。

 鹿児島県勢のセンバツの通算成績は28勝39敗。都道府県別勝利数ランキングは29位。今回センバツ出場の鹿児島大島は、前回大敗を喫したリベンジを狙って、春夏初の甲子園勝利に全力を注ぐ。


【鹿児島のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) 鹿児島一中

3回 1926(大15) ―

4回 1927(昭2) ―

5回 1928(昭3) 鹿児島商

6回 1929(昭4) 鹿児島商

7回 1930(昭5) ―

8回 1931(昭6) ―

9回 1932(昭7) ―

10回 1933(昭8) ―

11回 1934(昭9) ―

12回 1935(昭10) ―

13回 1936(昭11) 鹿児島商

14回 1937(昭12) ―

15回 1938(昭13) ―

16回 1939(昭14) ―

17回 1940(昭15) 鹿児島商

18回 1941(昭16) ―

1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―

20回 1948(昭23) ―

21回 1949(昭24) ―

22回 1950(昭25) ―

23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) 鹿児島商

25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) 鹿児島商

28回 1956(昭31) 鹿児島玉龍

29回 1957(昭32) ―

30回 1958(昭33) ―

31回 1959(昭34) ―

32回 1960(昭35) 鹿児島玉龍
           鹿児島商

33回 1961(昭36) ―
34回 1962(昭37) 鹿児島玉龍

35回 1963(昭38) ―
36回 1964(昭39) ―

37回 1965(昭40) ―
38回 1966(昭41) ―

39回 1967(昭42) ―

40回 1968(昭43) ―
41回 1969(昭44) ―
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) 鹿児島商
44回 1972(昭47) 鹿児島実
45回 1973(昭48) ―
46回 1974(昭49) 鹿児島商
47回 1975(昭50) ―
48回 1976(昭51) 鹿児島実
49回 1977(昭52) ―
50回 1978(昭53) 鹿児島商
51回 1979(昭54) ―

52回 1980(昭55) 鹿児島商工
53回 1981(昭56) ―
54回 1982(昭57) 鹿児島商工
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) ―
57回 1985(昭60) 鹿児島商工
58回 1986(昭61) 鹿児島商
59回 1987(昭62) ―

60回 1988(昭63) ―
61回 1989(平1) 鹿児島商工
62回 1990(平2) 鹿児島実

63回 1991(平3) 鹿児島実

64回 1992(平4) ―

65回 1993(平5) 鹿児島実
          鹿児島商工
66回 1994(平6) 鹿児島実

67回 1995(平7) ―
68回 1996(平8) 鹿児島実
69回 1997(平9) ―

70回 1998(平10) 樟南

71回 1999(平11) ―
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) ―

74回 2002(平14) 樟南

75回 2003(平15) ―

76回 2004(平16) ―
77回 2005(平17) 神村学園

78回 2006(平18) ―
79回 2007(平19) 鹿児島商
80回 2008(平20) 鹿児島工
81回 2009(平21) 神村学園
82回 2010(平22) ―
83回 2011(平23) 鹿児島実

84回 2012(平24) 神村学園

85回 2013(平25) 尚志館

86回 2014(平26) 神村学園
           鹿児島大島☆

87回 2015(平27) 神村学園
88回 2016(平28) 鹿児島実
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) ―
91回 2019(平31) ―
92回 2020(令2) 鹿児島城西
93回 2021(令3) ―
94回 2022(令4) 大島
(2020年は開催中止。☆は21世紀枠)

※鹿児島商工=現・樟南
 鹿児島一中=現・鶴丸

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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