9年ぶり7度目の秋季四国地区高等学校野球大会優勝を決め喜ぶ高知の選手たち

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大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

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2021年秋の大会 上位進出校一覧
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 2022年第94回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選が行われ、大会は3月18日開幕する。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は高知。今センバツには高知が4年ぶり19回目の出場を決めた。昨年秋は県大会決勝で明徳義塾に敗れて準優勝だったが、四国大会で見事に優勝してセンバツ切符を手にした。

過去、高知でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<高知センバツ出場回数上位ランキング>
1位 明徳義塾 20回
2位 高知   19回
3位 高知商  14回
4位 土佐   8回
5位 中村   2回

 高知県勢のセンバツ初出場は、第19回(1947年)大会の城東中(現・高知追手前)。その後、高知高知商土佐らが出場を重ねたが、第54回(1982年)大会に明徳義塾(現・明徳義塾)が初出場して3年連続出場を決めて以後、第68回(1996年)大会からは5年連続、21世紀に入ってからは10回出場を決めるなど、県でトップの出場回数を誇る。

<高知21世紀枠出場校と結果>
2013年 土佐
2017年 中村

 高知県勢の21世紀枠での出場はこれまで2校。古豪土佐は「全力疾走」と「文武両道」のモットーが評価されて出場したが、初戦で浦和学院(埼玉)に0対4と完封負けした。その4年後には、中学3年から練習に参加できるなど中高一貫の特性を生かした強化で秋の県大会優勝を果たした中村が選出された。部員12人で準優勝し「二十四の瞳」として注目された第49回(1977年)以来、40年ぶりの出場となったが、初戦で前橋育英(群馬)に1対5で敗れた。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 明徳義塾 25勝(4強2回、8強6回)
2位 高知商  23勝(優勝1回、準優勝2回、8強4回)
3位 高知   18勝(優勝1回、準優勝1回、4強1回、8強1回)
4位 土佐   9勝(準優勝1回、4強1回、8強1回)
5位 伊野商  5勝(優勝1回)

 高知県勢のセンバツ初勝利は、第19回(1947年)大会に県勢で初出場した城東中。神戸一中(現・神戸)に2対1で勝利するなど、3勝してベスト4に進んだ。その後、高知商が2度、高知が1度、土佐が1度、準優勝があり、なかなか優勝できなかったが、第47回(1975年)大会で高知が県勢として悲願の初優勝を果たすと、高知商もその5年後に優勝を果たす。

第52回大会=高知商
1回戦:9-1 新宮(和歌山)
2回戦:6-1 富士宮北(静岡)
準々決勝:4-3 尼崎北(兵庫)
準決勝:5-1 広陵(広島)
決勝:1-0 帝京(東京)=延長10回

 エースはのちに阪神の投手として活躍した中西 清起投手。エースとしてチームを引っ張り、決勝ではのちにヤクルトで活躍する伊東 昭光投手と投げ合い、延長10回サヨナラで優勝を果たした。

 第57回(1985年)大会で初出場した伊野商は、西武で活躍した渡辺 智男投手を擁して優勝。準決勝で「KKコンビ」率いるPL学園を破っての優勝だった。伊野商はセンバツにはこの1回しか出場していないため、勝率は10割のまま。

 明徳義塾は近年、大きな力をつけて夏の優勝こそあるが、過去2度のベスト4が最高成績で、センバツでの優勝はない。

 高知県勢のセンバツの通算成績は90勝62敗。都道府県別勝利数ランキングは7位。近年の高知勢は第86回(2014年)大会に明徳義塾がベスト8に進んで以降、7チームが初戦に臨んでいるが、明徳義塾が1勝しているだけ。高知の快進撃が期待される。