
好投を見せた敦賀気比の清野 仁楽投手(3年)
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18日より開幕するセンバツ大会。北信越地区の代表として2年連続9回目となる出場を決めた敦賀気比(福井)は、来るセンバツ初戦に向けて着々と練習を積み重ねている。
野球のまちとしても知られ、地域には「野球のまち推進課」と呼ばれるものがあるほど、野球愛にあふれた徳島県阿南市を拠点として、6日より練習を開始。冷たい風が吹く中だったが、グラウンドでは、それを感じさせない活気ある様子で練習が進んだ。
特に午後には実戦形式の練習が行われ、多くの選手がアピールしていた。その後、午後4時ごろから室内練習場へ移動。そこから2時間はひたすらバッティングとなる。とにかくバットを振らせることで、「センバツ期間中にピークが来るようにしたい」という東監督の考えをもって、今は練習量をこなしている。
こうしたハードなメニューのなかでも好調なのが、秋は主に1番に座っていた浜野 孝教内野手(2年)、伊賀 翔星外野手(3年)、そして高見澤 郁魅内野手(2年)の3人だ。
旧チームからの経験者である濱野は、昨秋の北信越地区大会で打率.533という結果を残したリードオフマンが、この調子でいけばセンバツでも打線の火付け役を担いそうだ。
高見澤と伊賀はベンチメンバーだった。7日の実戦で4番に入った高見澤は、程よく脱力した状態で打席に入ると、テークバックを小さくとって、トップを作ってシャープに振りぬいた。軸のブレが少なく、ヘッドの返しを巧く使った打撃が光ったが、この調子でスタメンの座もつかんでほしい。
伊賀は、東監督と上加世田も成長著しいと評価する選手。投手方向にヘッドを向けた状態でトップを作って振りぬく。引っ張り気味のスイングに見えるが、迷いなく鋭く振りぬけるのが強みといっていいだろう。
このほかにも野手陣については総じて「強い打球が打てるようになってきた」と東監督は話し、4番として打線の中軸を担う上加世田も仲間たちの変化を肌で感じていた。あとは全国レベルの投手と対戦した際に、実力をいかんなく発揮できるかというところだ。
一方の投手陣では、エース・上加世田 頼希投手(3年)に続いて、2番手として成長している清野 仁楽投手(3年)が好投した。
開きを抑えた投球フォームから、変化球を巧みに交ぜた投球術を披露。打たせて取る投球で打者を抑えた。右の上加世田、左の清野となれば、課題だった投手層のレベルアップは克服されつつあるといっていいだろう。
初戦の相手は広陵(広島)。東監督は、「研究はこれからやりますが、打者陣が良い印象があります」とコメント。高校2年生ビッグ4の1人である真鍋 慧内野手(2年)や内海 優太外野手(3年)など、実力ある選手が揃う。好ゲームが期待されるが、上加世田は「相手投手もいいので、打線に流れを与えられる投球ができればと思います」とエースとしての役目を果たすことを誓った。
高校野球界を代表する強豪同士の一戦は、大会2日目(19日予定)の第1試合だ。
(記事:編集部)