有田工の「1番・投手」と國學院久我山のリードオフマン、チーム首位打者対決に注目!
塚本侑弥、齋藤誠賢
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第94回選抜高校野球大会([stadium]阪神甲子園球場[/stadium])が3月18日に開幕する。すでに組み合わせも決まり、各校が聖地初戦に向けて準備を整えているが、注目のカードを紹介したい。
センバツ初出場を決めた有田工(佐賀)は、初戦で昨年秋の東京チャンピオン、國學院久我山と対戦する。このカード、試合開始から目が離せないと思っている。
有田工のエース、塚本 侑弥投手(3年)は、昨年秋の県大会初戦から九州大会準決勝で敗れるまでの8試合すべてに先発した。快進撃を担った右腕は、8試合中6試合で完投し、そのうち2試合は完封だった。167センチ、64キロと、小柄な投手で剛速球こそないが、制球力を武器に、多彩な変化球とピンチにも動じない冷静な投球でチームをセンバツに導いた。
マウンドより取材の方が緊張するという、シャイなエースだが、バットを持ってもチームをグイグイ引っ張る1番打者でもある。昨年秋の公式戦8試合で、34打数16安打で打率は.471。チームNo.1の打率を誇っている。盗塁3を記録しているが、これもチームトップタイ。チームのなかでは、「投げて」「打って」「走れる」背番号1なのだ。
國學院久我山の1番打者も負けていない。昨年秋の公式戦で1番を務めた齋藤 誠賢外野手(3年)は、9試合で36打数18安打、打率は.500と、こちらもチームトップの打率を誇っている。三振がゼロと、バットコントロールもよく、積極的に打って出るトップバッター。まさに國學院久我山打線の鍵を握る。
仮に当日のジャンケンで國學院久我山先攻が決まれば、試合開始と同時に「1番打者対決」が実現する。マウンドの塚本が抑えるか、打席の齋藤が安打で出塁するか。逆になっても「1番投手」塚本の打席から試合が始まる。いずれにしても、プレーボールから目が離せない。