News

古豪・米子東が山陰勢唯一の決勝進出!鳥取県勢のセンバツ戦績

2022.03.01

古豪・米子東が山陰勢唯一の決勝進出!鳥取県勢のセンバツ戦績 | 高校野球ドットコム
森下祐樹(米子東)

 2022年第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、[stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決定し、3月4日に組み合わせ抽選が行われる。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は鳥取。今センバツ出場はなし。昨年秋の県大会で優勝した鳥取商、準優勝の倉吉総合産、3位の米子西が中国大会に出場したが、米子西倉吉総合産は初戦敗退。鳥取商も1勝だけに終わっていた。

過去、鳥取でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<鳥取センバツ出場回数上位ランキング>
1位 米子東  9回
2位 倉吉北  4回
2位 鳥取西  4回
4位 鳥取城北 3回
5位 倉吉東  2回
5位     2回

 鳥取県勢のセンバツ初出場は、第4回(1927年)大会の鳥取一中(現・鳥取西)。県内出場回数トップの米子東は米子中だった第12回(1935年)大会に初出場し、ここまで9回出場している。ここまで21世紀枠での出場はない。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 米子東  8勝(準優勝1回、4強1回、8強1回)
2位 倉吉北  5勝(4強1回、8強1回)
3位 鳥取西  2勝
3位 倉吉東  2勝

 鳥取県勢のセンバツ初勝利は、第10回(1933年)大会の鳥取一中。長崎商(長崎)との打撃戦を制して9対7で勝利している。鳥取県勢の最高成績は2回目の出場だった米子東が第32回(1960年)大会で残した準優勝。

第32回大会=米子東
2回戦:2-1 大宮(埼玉)
準々決勝:4-2 松阪商(三重)
準決勝:2-0 秋田商(秋田)
決勝:1-2 高松商(香川)

 鳥取県勢では戦後初の出場となった米子東がエース宮本 洋二郎投手を中心に守りの野球で勝ち上がった。高松商にサヨナラ本塁打を許して優勝は逃したが、これが山陰勢唯一のセンバツ決勝進出となっている。宮本はその後、早稲田大を経て巨人に入団し広島、南海(現ソフトバンク)でもプレー。現役を引退後、広島でスカウトを務め、ツインズの前田 健太投手(PL学園出身)を獲得している。その後は、翌年の米子東と第53回(1981年)大会で倉吉北が準決勝に進んだのが最高となっている。

 

 鳥取県勢のセンバツの通算成績は20勝28敗。都道府県別勝利数ランキングは石川と並んで35位。2000年代に入り、鳥取県勢は延べ5校が出場しているが初戦突破が2回と苦戦している。

[page_break:鳥取のセンバツ出場校一覧]

【鳥取のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) 鳥取一中
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) ―
9回 1932(昭7) 鳥取二中
10回 1933(昭8) 鳥取一中
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) 米子中
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) ―
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止
1943(昭18)戦争のため中止
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) ―
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) ―
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) ―
29回 1957(昭32) ―
30回 1958(昭33) ―
31回 1959(昭34) ―
32回 1960(昭35) 米子東
33回 1961(昭36) 米子東
34回 1962(昭37) ―
35回 1963(昭38) ―
36回 1964(昭39) ―
37回 1965(昭40) 米子東
38回 1966(昭41) 米子東
39回 1967(昭42) ―
40回 1968(昭43) ―
41回 1969(昭44) ―
42回 1970(昭45) 米子東
43回 1971(昭46) ―
44回 1972(昭47) 鳥取工
45回 1973(昭48) 
46回 1974(昭49) 
47回 1975(昭50) 倉吉北
48回 1976(昭51) ―
49回 1977(昭52) 米子東
50回 1978(昭53) ―
51回 1979(昭54) 倉吉北
52回 1980(昭55) 倉吉北
53回 1981(昭56) 倉吉北
54回 1982(昭57) ―
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) ―
57回 1985(昭60) ―
58回 1986(昭61) ―
59回 1987(昭62) ―
60回 1988(昭63) 倉吉東
61回 1989(平1) 倉吉東
62回 1990(平2) 鳥取西
63回 1991(平3) ―
64回 1992(平4) 米子商
65回 1993(平5) 鳥取西
66回 1994(平6) ―
67回 1995(平7) ―
68回 1996(平8) 米子東
69回 1997(平9) ―
70回 1998(平10) ―
71回 1999(平11) ―
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) ―
74回 2002(平14) ―
75回 2003(平15) ―
76回 2004(平16) ―
77回 2005(平17) ―
78回 2006(平18) ―
79回 2007(平19) ―
80回 2008(平20) 八頭
81回 2009(平21) ―
82回 2010(平22) ―
83回 2011(平23) ―
84回 2012(平24) 鳥取城北
85回 2013(平25) ―
86回 2014(平26) ―
87回 2015(平27) 米子北
88回 2016(平28) ―
89回 2017(平29) ―
90回 2018(平30) ―
91回 2019(平31) 米子東
92回 2020(令2) 鳥取城北
93回 2021(令3) 鳥取城北
94回 2022(令4) ―
(2020年は開催中止)

※米子中=現・米子東
 米子商=現・米子松陰
 鳥取二中=現・鳥取東
 鳥取一中=現・鳥取西

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.18

【神奈川】保土ヶ谷球場では慶應義塾、横浜が登場!東海大相模は桐蔭学園と対戦!<春季県大会4回戦組み合わせ>

2024.04.19

【島根】石見智翠館、三刀屋がコールド発進<春季県大会>

2024.04.19

【山口】下関国際、高川学園、宇部鴻城がコールド発進<春季大会>

2024.04.19

【春季千葉大会展望】近年の千葉をリードする専大松戸、木更津総合が同ブロックに! 注目ブロック、キーマンを徹底紹介

2024.04.19

【福岡】福岡大大濠-福岡、西日本短大附-祐誠、東筑-折尾愛真など好カード<春季地区大会>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード