2021年のセンバツでベスト8まで進出した福岡大大濠(福岡)の主将にして扇の要、さらに4番と大黒柱としてチームをけん引した川上 陸斗捕手。4月から法政大へ進学することが決まっているが、いち早いデビューを期待されている。

 センバツでは市立和歌山松川 虎生捕手(現ロッテ)に注目が集まり、目立った活躍ができなかったが、試合では何度もスローイングで光るものを見せていた。
 投球練習間に投げる二塁送球のタイムを計測すると1.8秒台を連発する。スローイングも安定しており、試合でも何度もホームから二塁へ矢のような鋭い送球でアウトを記録した。

 右足から動き出して投球モーションに入るが、前へ踏み出して勢いを付けようというわけではなく、投げやすい態勢を整えるためにも右足を真横へ踏み出しているように見える。勢いを使うわけではない分、よほど地肩が強くなければ、1.8秒は計測できない。こうした点からも、川上の持つポテンシャルの高さは垣間見える。

 バッティングは、ヘッドを立てた状態でゆったりと構え、相手投手の始動にあわせて右足を上げる。1本足でゆったり自分の間を取って、球を引き付ける。打つ直前にテークバックを取る癖があるが、最短距離でバットを鋭く振り出しているので、上手くミートさせることができている。この癖がなくなれば、より対応力が上がると思われるが、それは大学野球の4年間で楽しみな点だろう。

 福岡大大濠OBの古賀 悠斗捕手は西武へ入団し、連日、その強肩をアピールする様子が話題となっている。川上も先輩の背中を追いかけて、4年後のプロ注目捕手となれるだろうか。