福井県勢センバツ初優勝はエース平沼を擁した2015年の敦賀気比 北陸勢としても初V
平沼 翔太（敦賀気比）
2022年第94回選抜高校野球大会（[stadium]阪神甲子園球場[/stadium]）に出場する32校が決定した。今年の高校野球界がこのセンバツからスタートすることになる。
1924（大正13）年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。
今回は福井。今センバツは敦賀気比が2年連続9回目の出場を決め、21世紀枠で丹生が春夏通じて初出場を決めた。敦賀気比は昨年秋の県大会では3位ながら北信越大会では見事に優勝を果たし、底力の強さを見せつけた。丹生は昨年秋に県4強入りを果たしたが3位決定戦で敦賀気比に敗れていた。
過去、福井でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。
＜福井センバツ出場回数上位ランキング＞
1位 福井商 17回
2位 敦賀気比 9回
3位 福井工大福井 5回
4位 敦賀 4回
5位 若狭 3回
福井県勢のセンバツ初出場は、第7回（1930年）大会の敦賀商（現・敦賀）。福井商が17回出場でトップだが、初出場は第43回（1971年）大会。近年では敦賀気比が強さを発揮している。
福井県勢の21世紀枠出場は、今回選出された丹生が初選出となる。地元出身が多く、李域との密着が評価された。「越前のドクターK」と呼ばれた現広島の玉村 昇悟投手を擁した19年夏は惜しくも県準優勝だった。
センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 福井商 14勝（準優勝1回、4強1回、8強1回）
2位 敦賀気比 13勝（優勝1回、4強1回、8強1回）
3位 福井工大福井 3勝（8強1回）
4位 若狭 2勝（8強1回）
福井県勢のセンバツ初勝利は、第27回（1955年）大会の若狭がマーク。初戦で高松商（香川）を5対3で下した。
福井県勢の最高成績は第87回（2015年）大会、敦賀気比の優勝。エース平沼 翔太投手（現西武）を擁して、福井県勢としてはもちろん、北陸勢としても春夏通じて初となる甲子園優勝を果たした。
第87回（2015年）大会＝敦賀気比
1回戦：3－0 奈良大附（奈良）
2回戦：2－1 仙台育英（宮城）
準々決勝：4－3 静岡（静岡）
準決勝：11－0 大阪桐蔭（大阪）
決勝：3－1 東海大四（現・東海大札幌＝北海道）
平沼が初戦1安打完封、2回戦で1失点完投。準々決勝で9回サヨナラ勝ちすると、準決勝の大阪桐蔭戦で、背番号17の松本 哲幣外野手が、大会史上初となる2打席連続満塁本塁打を含む4打数3安打8打点の大活躍。決勝も松本が2試合連続となる決勝2ランで優勝まで突き進んだ。
福井県勢のセンバツの通算成績は36勝40敗。都道府県別勝利数ランキングは群馬と並んで23位タイ。今回出場する敦賀気比が2勝すれば、福井商を抜いて県勢トップの勝利数となる。
【福井のセンバツ出場校一覧】
大会 年度 出場校
1回 1924（大13） ―
2回 1925（大14） ―
3回 1926（大15） ―
4回 1927（昭2） ―
5回 1928（昭3） ―
6回 1929（昭4） ―
7回 1930（昭5） 敦賀商
8回 1931（昭6） ―
9回 1932（昭7） ―
10回 1933（昭8） ―
11回 1934（昭9） ―
12回 1935（昭10） ―
13回 1936（昭11） ―
14回 1937（昭12） ―
15回 1938（昭13） ―
16回 1939（昭14） ―
17回 1940（昭15） ―
18回 1941（昭16） ―
1942（昭17）戦争のため中止
1943（昭18）戦争のため中止
1944（昭19）戦争のため中止
1945（昭20）戦争のため中止
1946（昭21）戦争のため中止
19回 1947（昭22） ―
20回 1948（昭23） ―
21回 1949（昭24） ―
22回 1950（昭25） ―
23回 1951（昭26） ―
24回 1952（昭27） ―
25回 1953（昭28） ―
26回 1954（昭29） ―
27回 1955（昭30） 若狭
28回 1956（昭31） ―
29回 1957（昭32） 敦賀
30回 1958（昭33） ―
31回 1959（昭34） ―
32回 1960（昭35） 敦賀
33回 1961（昭36） 敦賀
34回 1962（昭37） ―
35回 1963（昭38） ―
36回 1964（昭39） ―
37回 1965（昭40） ―
38回 1966（昭41） ―
39回 1967（昭42） 若狭
40回 1968（昭43） ―
41回 1969（昭44） ―
42回 1970（昭45） ―
43回 1971（昭46） 福井商
44回 1972（昭47） 福井商
45回 1973（昭48） 福井商
46回 1974（昭49） 若狭
47回 1975（昭50） 福井商
48回 1976（昭51） 福井
49回 1977（昭52） ―
50回 1978（昭53） 福井商
51回 1979（昭54） 福井商
52回 1980（昭55） ―
53回 1981（昭56） ―
54回 1982（昭57） ―
55回 1983（昭58） 福井商
56回 1984（昭59） ―
57回 1985（昭60） ―
58回 1986（昭61） ―
59回 1987（昭62） 福井商
60回 1988（昭63） 福井商
61回 1989（平1） 北陸
福井商
62回 1990（平2） 福井商
63回 1991（平3） 大野
64回 1992（平4） 福井商
65回 1993（平5） ―
66回 1994（平6） ―
67回 1995（平7） ―
68回 1996（平8） 福井商
69回 1997（平9） ―
70回 1998（平10） 敦賀気比
71回 1999（平11） 福井商
72回 2000（平12） ―
73回 2001（平13） 福井商
74回 2002（平14） 福井商
75回 2003（平15） 福井
76回 2004（平16） 福井
77回 2005（平17） 福井商
78回 2006（平18） ―
79回 2007（平19） ―
80回 2008（平20） 敦賀気比
81回 2009（平21） ―
82回 2010（平22） 敦賀気比
83回 2011（平23） ―
84回 2012（平24） 敦賀気比
85回 2013（平25） 春江工
敦賀気比
86回 2014（平26） ―
87回 2015（平27） 敦賀気比
88回 2016（平28） 福井工大福井
敦賀気比
89回 2017（平29） 福井工大福井
90回 2018（平30） ―
91回 2019（平31） 啓新
92回 2020（令2） ―
93回 2021（令3） 敦賀気比
94回 2022（令4） 敦賀気比
丹生☆
（2020年は開催中止。☆は21世紀枠）
