元U-15経験者にセンバツ準V経験者など 強豪・中央大にいた15人のセンバツ経験者たち
西舘勇陽(花巻東)
3月4日に開催されるセンバツの抽選会までちょうど2週間となった。高校野球もまもなく球春到来となるが、今回はセンバツに出場、もしくはベンチ入りを果たした選手を対象に、東都大学の強豪・中央大の過去3年の入学者たちを振り返りたい。
中央大はドラフトで古賀 悠斗捕手(福岡大大濠出身)をプロの世界へ送り出すなど、数多くの逸材たちが誕生したが、その系譜を追いかける後輩たちの中で過去3年間でセンバツを経験したのは15人だった。
新3年生となる2020年組は4人。なかでも当時強烈なインパクトを残したのは、石岡一(茨城)の岩本 大地投手ではないだろうか。21世紀枠で2019年のセンバツに出場を果たすと、初戦で盛岡大附(岩手)と激突。試合には敗れたが、強打の盛岡大附打線相手に9回2死まで完封ペース。その後追いつかれてサヨナラ負けを喫したが、延長11回までもつれる熱戦で球場を沸かせた。
その年のセンバツで準優勝を果たした習志野(千葉)で主将を務めた根本 翔吾外野手も、同世代を代表する選手として活躍した。
2021年入学組は、新型コロナウイルスの影響で代替大会となった甲子園交流試合も対象に入れると5人が該当していた。
大阪桐蔭(大阪)の申原 理来投手は登板こそできなかったが、ベンチ入りを果たした。その他は強打・健大高崎(群馬)の戸澤 昂平や、白樺学園(北海道)の川波 瑛平の両外野手がいる。
下級生のときにセンバツ準優勝を経験し、習志野出身の根本の後輩にあたる櫻井 亨佑や、星稜時代(石川)に夏の甲子園で準優勝を経験するなど、主力として早くからデビューした知田 爽汰の両内野手もセンバツに出場している。
2022年の入学者は最多6人。広島新庄(広島)の秋山 恭平投手は、中学時代はU-15に選出された実績を持ち、注目左腕として広島新庄の門を叩いた。夏も含めて3度の甲子園を経験したが、東都大学野球でも活躍に期待がかかる。
さらに福岡ソフトバンクジュニアを経験した繁永 晟内野手(大阪桐蔭)や永井 大斗外野手(福岡大大濠)など、全国各地から実力者が揃った。
改めて3年間の入学者を振り返ると、大学代表候補にもなっている石田 裕太郎投手(静清)や元U-15経験者の深浦 幹也投手(福岡大大濠)など、甲子園を逃したものの、全国から実力者が集まっている。東都大学野球はレベルの高いリーグだが、春季リーグでどんな野球を見せてくれるか。センバツを知る選手たちの活躍とともに楽しみにしたい。
<2020年入学組>
【投手】
岩本 大地(石岡第一)
西舘 勇陽(花巻東)
【内野手】
該当者なし
【捕手】
該当者なし
<2022年入学組>
【投手】
秋山 恭平(広島新庄)
山口 謙作(上田西)