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2007年夏準Vバッテリー、柳田悠岐など中国地区のセンバツ出場校のOB選手たち

2022.02.12

2007年夏準Vバッテリー、柳田悠岐など中国地区のセンバツ出場校のOB選手たち | 高校野球ドットコム
小林 誠司(広陵出身)、柳田 悠岐(広島商出身)

 1月下旬に第94回選抜高校野球に出場する32校が決定した。その出場校のOBには現役のNPBやMLBプレーヤーも多くいる。代表校の現役OBにはどのような選手がいるのか。地区ごとに確認してみたい。

 中国地区は広島広陵(広島)、広島商(広島)、倉敷工(岡山)の3校が選出された。なかでも広島広陵はNPB(育成含む)12人、MLB1人と合計13人もの現役プレーヤーがいる。

 そのなかで最年長が白濱 裕太捕手(広島)だ。今シーズンが19年目となるベテラン捕手は、昨シーズン1軍出場がなかった。2軍では26試合の出場で与えられたのは3打席だけ。それでも確かな技術と若い選手の多い2軍における指導役として重宝されている。今シーズンは2年ぶりとなる1軍出場となるか。

 ここ数年苦しんでいるのが、2007年夏の甲子園で準優勝に輝いたバッテリーでもある野村 祐輔投手(広島)と小林 誠司捕手(巨人)のふたりだ。昨シーズンの野村はプロ入り以来ワーストとなる8試合の登板にとどまり、1勝も挙げることができなかった。防御率も6点台と苦しんだ。一方の小林は64試合の出場で打率.093(75打数7安打)と打撃に大きな課題を残している。両選手とも今年は巻き返しを期するシーズンとなる。

 一方で佐野 恵太外野手(DeNA)は2年連続打率3割をマーク。今シーズンはこれまでの左翼だけではなく、一塁の守備にも取り組むなど精力的にキャンプを過ごしている。最下位から巻き返しを図るためにも佐野の活躍は欠かせない。福田 周平外野手(オリックス)は、昨シーズン「1番・中堅」に定着しチームを優勝に導いた。自身初となる2年連続での規定打席到達に期待がかかる。

 唯一のメジャーリーガーでもある有原 航平投手(レンジャーズ)は、昨年5月に右肩動脈瘤の手術を受けた影響もあり10試合の登板にとどまった。シーズン終盤にはメジャー枠から外れており、今年は40人枠を争う立場。この春が大事になってくる。

 広島商柳田 悠岐外野手(ソフトバンク)が唯一の現役OBになる。岩本 貴裕(元広島)が2019年に引退してから同校OBの現役プレーヤーは柳田のみ。また柳田がドラフト指名された2010年以降、後輩がひとりもドラフト指名されていない。

 倉敷工守屋 功輝投手(阪神)と福島 章太投手(中日)のふたりがプレーしている。守屋は2019年に57試合の登板で防御率3.00と結果を残したものの、ここ2年はともに防御率が10点台を超えており結果を残すことができていない。まずは1軍に定着することが目標となる。福島は高卒2年目だが、故障の影響で今シーズンから育成契約となった。まずは支配下登録を目指す。


【中国3校】

・広島広陵(広島)
白濱 裕太捕手(広島)
中田 廉投手(広島)
野村 祐輔投手(広島)
上本 崇司内野手(広島)
小林 誠司捕手(巨人)
有原 航平投手(レンジャーズ)
上原 健太投手(日本ハム)
吉持 亮汰内野手(楽天)※育成契約
佐野 恵太外野手(DeNA)
中村 奨成捕手(広島)
福田 周平外野手(オリックス)
太田 光捕手(楽天)
吉川 雄大投手(楽天)

広島商(広島)
柳田 悠岐外野手(ソフトバンク)

倉敷工(岡山)
守屋 功輝投手(阪神)
福島 章太投手(中日)※育成契約

(取材=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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