3試合マルチよりも準決勝の本塁打が強烈だった山田健太(大阪桐蔭出身)の2018年のセンバツ
山田 健太(大阪桐蔭)
2018年のセンバツ出場から4年を経て、ドラフト候補となっている選手は多いが、センバツでどんな活躍を見せたのかをプレーバックしていきたい。
今回は大阪桐蔭(大阪)のセンバツ2連覇に貢献した大阪桐蔭山田 健太内野手(現立教大)。初戦となった2回戦の伊万里(佐賀)戦、3回戦の明秀学園日立(茨城)戦、準々決勝の花巻東(岩手)戦ではすべて4打数2安打の活躍だった。
そして印象に残るのは準決勝の三重三重戦だろう。この試合、三重三重のエース・定本 拓真投手に抑え込まれ、5回終わって、0対2の2点ビハインドだった。6回裏、ここまで無安打の山田は定本から本塁打を放った。これで1点差。試合を振り返ると、この1点で大阪桐蔭ナイン、特にバッテリーが落ち着いた印象がある。
快打を見せていた三重ナインもリリーフした根尾 昂投手(現中日)の前に沈黙。9回裏、同点に追いつき、延長12回裏、藤原 恭大外野手(現ロッテ)のサヨナラ打で勝利をものにした。この試合、山田は同点打、サヨナラ打を打ってない。ヒーローではないかもしれないが、強烈な印象が残った試合だった。決勝の智辯和歌山(和歌山)戦では無安打に終わったが、見事に2度目の全国制覇を経験した。
卒業後、立教大に進学。通算62安打を放ち、長打も打てて、守れる。今年のドラフト候補では唯一無二の大型二塁手として人気が高い存在となっている。