大谷などメジャーリーガー2人が活躍 福島の名門校や21世紀枠からもNPB選手が誕生
花巻東時代の大谷翔平
1月下旬に第94回選抜高校野球大会に出場する32校が決定した。その出場校のOBには現役のNPBやMLBプレーヤーも多くいる。さてその代表校の現役OBにはどのような選手がいるのか。地区ごとに確認してみたい。
21世紀枠の3校のうち只見(福島)と大分舞鶴(大分)には現役のOBは不在だった。唯一、現役のOBを輩出しているのが丹生(福井)だ。春夏を通じて初の甲子園出場となる丹生のOBには玉村 昇悟投手(広島)がいる。玉村は3年生だった2019年夏の福井大会で準優勝となるも、あと1歩で甲子園には及ばなかった。
北海道地区のクラーク記念国際は現役OBこそ不在だが、元阪神の福永 春吾投手(未入部)が通っていた。
東北地区の花巻東(岩手)と聖光学院(福島)は多くのOBが活躍している。花巻東は大谷 翔平投手(エンゼルス)と菊池 雄星投手(マリナーズFA)のふたりがMLBでプレー中。大谷は今シーズンもエンゼルスに所属し二刀流として2年連続のMVPを目指すことになる。菊池は現在FAとなっており、今シーズンの所属は未定となっている。
NPBでは高橋 樹也投手(広島)と松本 遼大投手(日本ハム育成)のふたりがいる。高橋は昨シーズン自己最多の27試合に登板し防御率1.37と結果を出した。左の中継ぎとして今シーズンは1軍定着を目指す。
聖光学院は八百板 卓丸外野手(巨人)、湯浅 京己投手(阪神)、知野 直人内野手(DeNA)、佐藤 都志也捕手(ロッテ)、岡野 祐一郎投手(中日)の5人が活躍中。なかでも岡野はこの春季キャンプ序盤に行われたストライクテストにおいて30球中25球でストライクを投じ猛アピール。先発ローテーション入りを目指す。
野手では佐藤 都志也に期待が集まる。大卒2年目だった昨シーズンは62試合の出場で打率.205(132打数27安打)と確実性は低かったものの、6本塁打とパンチ力は見せた。また代打では打率.313(16打数5安打)、1本塁打と勝負強さを見せている。今シーズンは正捕手獲りを目論んでいる。
福島の強豪として知られる同校だが、これまでに規定打席や規定投球回に到達した選手はひとりもいない。今シーズンこそ初の規定到達者が生まれるだろうか。岡野や佐藤に期待が集まる。
<春の選抜出場校OB>
※2022年シーズンNPB、MLB所属
【21世紀枠:3校】
・只見(福島)
不在
・ 大分舞鶴(大分)
不在
【北海道地区:1校】
・クラーク記念国際(北海道)
不在
【東北地区:2校】
・花巻東(岩手)
菊池 雄星(マリナーズFA)
大谷 翔平(エンゼルス)
高橋 樹也(広島)
松本 遼大(日本ハム育成)
・聖光学院(福島)
八百 板卓丸(巨人)
湯浅 京己(阪神)
知野 直人(DeNA)
佐藤 都志也(ロッテ)
岡野 祐一郎(中日)
(文・勝田 聡)