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関東・東京6校目は二松学舎大付 運命分けた「投手力」 東京勢2校は5年ぶり

2022.01.28

関東・東京6校目は二松学舎大付 運命分けた「投手力」 東京勢2校は5年ぶり | 高校野球ドットコム
布施 東海(二松学舎大付)

関東・東京6校目は二松学舎大付 運命分けた「投手力」 東京勢2校は5年ぶり | 高校野球ドットコム目次
第94回センバツ出場32校一覧
第94回センバツ出場校候補一覧
第94回センバツ注目選手一覧

 3月18日開幕の第94回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)に出場する32校が28日の選考委員会で決定した。

 関東・東京からは以下のチームが選出された。(カッコ内は昨年秋の地区大会成績・各県成績)

  関東=明秀学園日立(優勝・茨城1位)
     山梨学院(準優勝・山梨1位)
     浦和学院(4強・埼玉1位)
     木更津総合(4強・千葉1位)
  東京=國學院久我山(優勝)
     二松学舎大附(準優勝)

 例年、注目される6校目には二松学舎大附が選出された。選考経過としては、まず関東では4強、東京では優勝した計5チームが順当に選出された後に、関東8強の東海大相模(神奈川)と、東京準優勝の二松学舎大附との争いとなった。

 両チームの戦力分析内容は以下の通りだ。

東海大相模=センバツ連覇がかかるが、今チームも攻守ともに高いレベルを維持していた。ただ、層の厚い投手陣を揃えながら、関東大会2試合で8失点と、エース求 航太郎投手(2年)を欠いた継投となり、本来の力強さが陰をひそめた。

二松学舎大附=左腕エース布施 東海投手(2年)がほとんどを投げ抜いた。130キロ前半の直球と、スライダーでコースをつく巧みな投球術で、安定感は抜群だった。6試合で防御率は2.68。優勝まで1アウトとしながら勝ちを急いだのが悔やまれるが、一戦ごとに成長し決勝まで勝ち上がったチームの勢いの面で、わずかに東海大相模を上回った。

 戦力では優劣つけがたかったが、投手力の安定感とチーム全体の勢いが二松学舎大附選出の決め手となったようだ。実力があるが、その力を発揮することができなかった東海大相模。その差はわずかだった。

 東京から2校が選出されたのは2017年の早稲田実業日大三以来、5年ぶり。エース布施は昨年夏に甲子園出場をけん引した左腕・秋山 正雲投手(ロッテ4位)を思い出させる。投手力の二松学舎大附が、センバツの舞台で存分に力を発揮することを期待する。

[pc]

地区 学校名 出場回数 勝ち上がり 選手名鑑
北海道 クラーク記念国際 初出場 トーナメント表 選手名鑑
岩手 花巻東 4年ぶり4回目 トーナメント表 選手名鑑
福島 聖光学院 4年ぶり6回目 トーナメント表 選手名鑑
茨城 明秀日立 4年ぶり2回目 トーナメント表 選手名鑑
山梨 山梨学院 2年ぶり5回目 トーナメント表 選手名鑑
埼玉 浦和学院 7年ぶり11回目 トーナメント表 選手名鑑
千葉 木更津総合 6年ぶり4回目 トーナメント表 選手名鑑
東京 國學院久我山 11年ぶり4回目 トーナメント表 選手名鑑
東京 二松学舎大付 7年ぶり6回目 トーナメント表 選手名鑑
静岡 日大三島 38年ぶり2回目 トーナメント表 選手名鑑
岐阜 大垣日大 11年ぶり4回目 トーナメント表 選手名鑑
福井 敦賀気比 2年連続9回目 トーナメント表 選手名鑑
石川 星稜 2年ぶり15回目 トーナメント表 選手名鑑
大阪 大阪桐蔭 3年連続13回目 トーナメント表 選手名鑑
和歌山 和歌山東 初出場 トーナメント表 選手名鑑
奈良 天理 3年連続26回目 トーナメント表 選手名鑑
大阪 金光大阪 13年ぶり3回目 トーナメント表 選手名鑑
京都 京都国際 2年連続2回目 トーナメント表 選手名鑑
和歌山 市立和歌山 2年連続8回目 トーナメント表 選手名鑑
兵庫 東洋大姫路 14年ぶり8回目 トーナメント表 選手名鑑
広島 広島広陵 3年ぶり25回目 トーナメント表 選手名鑑
広島 広島商 20年ぶり22回目 トーナメント表 選手名鑑
高知 高知 4年ぶり19回目 トーナメント表 選手名鑑
徳島 鳴門 9年ぶり9回目 トーナメント表 選手名鑑
岡山 倉敷工 13年ぶり11回目 トーナメント表 選手名鑑
福岡 九州国際大付 11年ぶり3回目 トーナメント表 選手名鑑
鹿児島 鹿児島大島 8年ぶり2回目 トーナメント表 選手名鑑
佐賀 有田工 初出場 トーナメント表 選手名鑑
長崎 長崎日大 23年ぶり3回目 トーナメント表 選手名鑑
福島 只見 初出場 トーナメント表 選手名鑑
福井 丹生 初出場 トーナメント表 選手名鑑
大分 大分舞鶴 初出場 トーナメント表 選手名鑑
[page_break:【一覧】出場32校の顔ぶれ]

【21世紀枠】・・・3枠
只見(福島)初出場
丹生(福井)初出場
大分舞鶴(大分)初出場

【北海道地区】・・・1枠
クラーク記念国際(北海道)初出場

【東北地区】・・・2枠
花巻東(岩手)4年ぶり4回目
聖光学院(福島)4年ぶり6回目

【関東・東京地区】・・・6枠
明秀日立(茨城)4年ぶり2回目
山梨学院(山梨)2年ぶり5回目
木更津総合(千葉)6年ぶり4回目
浦和学院(埼玉)7年ぶり11回目
國學院久我山(東京)11年ぶり4回目
・二松学舎大付(東京)7年ぶり6回目

【東海地区】・・・2枠
日大三島(静岡)38年ぶり2回目
大垣日大(岐阜)11年ぶり4回目

【北信越地区】・・・2枠
敦賀気比(福井)2年連続9回目
星稜(石川)2年ぶり15回目

【近畿地区】・・・7枠
大阪桐蔭(大阪)3年連続13回目
和歌山東(和歌山)初出場
天理(奈良)3年連続26回目
・​​金光大阪(大阪)13年ぶり3回目
京都国際(京都)2年連続2回目
市立和歌山(和歌山)2年連続8回目
東洋大姫路(兵庫)14年ぶり8回目

【中国・四国地区】・・・5枠
・広島広陵(広島)3年ぶり25回目
広島商(広島)20年ぶり22回目
高知(高知)4年ぶり19回目
鳴門(徳島)9年ぶり9回目
倉敷工(岡山)13年ぶり11回目

【九州地区】・・・4枠
九州国際大付(福岡)11年ぶり3回目
・鹿児島大島(鹿児島)8年ぶり2回目
有田工(佐賀)初出場
長崎日大(長崎)23年ぶり3回目

[page_break:【一覧】第94回センバツ 出場校候補]

 

 第94回大会で出場候補となる学校の戦績は以下の通り。地方大会優勝校、準優勝校は可能性が高く、5枠以上ある地域は、ベスト4以上で選出される可能性が高い。

 今年も最後の枠を巡って激しい議論になることは間違いない。

【21世紀枠】・・・3枠
北海道:札幌国際情報(北海道)
東北:只見(福島)
関東:太田(群馬)
東海:相可(三重)
北信越:丹生(福井)
近畿:伊吹(滋賀)
中国:倉吉総合産(鳥取)
四国:高松一(香川)
九州:大分舞鶴(大分)

【北海道地区】・・・1枠
クラーク記念国際:優勝
旭川実:準優勝
東海大札幌:4強
札幌国際情報:4強

【東北地区】・・・2枠
花巻東(岩手):優勝
聖光学院(福島):準優勝
青森山田(青森):4強
八戸工大一(青森):4強

【関東・東京地区】・・・6枠
明秀日立(茨城):関東優勝
山梨学院(山梨):関東準優勝
木更津総合(千葉):関東4強
浦和学院(埼玉):関東4強
東海大相模(神奈川):関東8強
健大高崎(群馬):関東8強
桐生第一(群馬):関東8強
白鴎大足利(栃木):関東8強
國學院久我山(東京):東京優勝
二松学舎大附(東京):東京準優勝
日大三(東京):東京4強
関東一(東京):東京4強

【東海地区】・・・2枠
日大三島(静岡):優勝
聖隷クリストファー(静岡):準優勝
大垣日大(岐阜):4強
至学館(愛知):4強

【北信越地区】・・・2枠
敦賀気比(福井):優勝
星稜(石川):準優勝
小松大谷(石川):4強
富山商(富山):4強

【近畿地区】・・・7枠
大阪桐蔭(大阪):優勝
和歌山東(和歌山):準優勝
天理(奈良):4強
金光大阪(大阪):4強
東洋大姫路(兵庫):8強
京都国際(京都):8強
市立和歌山(和歌山):8強
近江(滋賀):8強

【中国・四国地区】・・・5枠
・広島広陵(広島):中国優勝
広島商(広島):中国準優勝
岡山学芸館(岡山):中国4強
倉敷工(岡山):中国4強
高知(高知):四国優勝
鳴門(徳島):四国準優勝
徳島商(徳島):四国4強
明徳義塾(高知):四国4強

【九州地区】・・・4枠
九州国際大付(福岡):優勝
・鹿児島大島(鹿児島):準優勝
有田工(佐賀):4強
長崎日大(長崎):4強
明豊(大分):8強
興南(沖縄):8強
・長崎海星(長崎):8強
佐賀商(佐賀):8強
鹿児島城西(鹿児島):16強

[page_break:第94回センバツ注目選手]

佐々木麟太郎花巻東
田代旭花巻東
猪俣駿太明秀日立
榎谷礼央山梨学院
上加世田頼希敦賀気比
齋藤 誠賢國學院久我山
前田悠伍大阪桐蔭
松尾 汐恩大阪桐蔭
野田 海人九州国際大付
佐倉 侠史朗九州国際大付
大野稼頭央(鹿児島大島)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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