【選手名鑑】U-15経験の逸材や大型遊撃手など 新体制の浦和学院の主力選手たちが凄い
金田 優太、宮城 誇南
28日、第94回選抜高等学校野球大会(以下、センバツ)の出場全32校の顔ぶれが出揃った。関東大会でベスト4に進出した浦和学院(埼玉)にも吉報が届いた。
昨年秋に森大新監督が就任して新体制で迎えた秋季大会だったが、埼玉県大会を見事優勝。関東大会でも埼玉1位の実力をいかんなく発揮した。
旧チームよりエースとして活躍してきた左腕・宮城 誇南投手(2年)は、最速142キロの真っすぐを中心にしながら、スライダーやチェンジアップ系のボールを交ぜて打者を抑える。浦和学院といえば、同じ左腕でエースだった小島和哉投手(現ロッテ)が2年生の時に全国制覇を成し遂げた。偉大な先輩が歩んだ道のりを宮城も歩むことができるか。
さらに宮城との2枚看板のような形で、投打の二刀流を任される金田優太内野手(2年)も見逃せない。
中学時代は軟式のU-15に選抜された逸材で、181センチのすらりとした体格から軽やかな身のこなしで打球を捌く。マウンドに上がれば、鋭い腰の回転にあわせて右腕を振りぬき、最速143キロをマークする速球派右腕として活躍する。近年は大型遊撃手の注目度が高まっていることを考えれば、センバツでは注目選手の1人として数えられる逸材といっていい。
投手陣は他にも硬式のU-15に選ばれた西田 稀士郎投手(2年)や、夏の甲子園でも登板した芳野 大輝投手(2年)の左腕コンビもおり、充実の選手層になっている。
彼らをまとめる高山 維月捕手(2年)は中学までは投手だったが、出場機会を求めて肩の強さを生かせる捕手へコンバートを志願。もともと兼ね備えていた打力の高さも発揮して、正捕手の座を射止めた。すでに高校通算10本塁打以上を記録しており、強肩強打の捕手としてセンバツでアピールしたいところだ。
この他には、八谷 晟歩内野手(2年)が、西田とともに硬式U-15を経験した。秋季関東大会では主に7番だった伊丹 一博外野手(2年)は打率.333、OPS.844の好成績を残した。9番ながら小林 聖周外野手(1年)は、打率.400を記録している。
森大監督になって初となる全国の舞台。旧チームからの経験者が多く残り、投打で戦力は整っている。上位進出も期待される浦和学院は優勝という形で、チームに新たな歴史を刻むことができるのか。
1番 宮城 誇南(2年)投手
最速142キロの真っすぐと、スライダーやチェンジアップで相手打者を封じるサウスポー。
2番 高山 維月(2年)捕手
元投手だったことを生かして二塁送球2秒前後を記録。打っては10本塁打以上のホームランを打つ打力がある、強肩強打の捕手。
3番 鍋倉 和弘(2年)内野手
主に4番に座り、どっしりとした構えから快音を響かせる。
4番 大内 碧真(2年)内野手
安定した二塁守備だけではなく、打者としてはつなぎ役として活躍した。
5番 八谷 晟歩(2年)内野手・主将
中学時代に硬式のU-15に選出された経歴のある逸材。
6番 金田 優太(2年)内野手
投打ともに高いポテンシャルを持っている注目の大型遊撃手。
7番 小林 聖周(1年)外野手
秋季関東大会では打率.400を記録する好調ぶりで上位につないだ9番打者。
8番 伊丹 一博(2年)外野手
7番打者ではあるが、打線のキーマンとして活躍した。
9番 喜屋武 夢咲(1年)外野手
県大会の決勝・花咲徳栄戦では3安打を記録など、優勝に貢献した。
10番 西田 稀士郎(2年)投手
中学時代は硬式のU-15に選ばれた大型左腕。
14番 大勝 朱恩(2年)内野手
途中出場が多いが、硬式のU-15に選ばれた逸材。
17番 芳野 大輝(2年)投手
夏の甲子園でも登板経験がある左腕。