YOASOBI「群青」がセンバツ行進曲 「野球っぽくない」も共感生む歌詞には「ぴったり」
14日、第94回選抜高校野球大会の第2回運営委員会がオンラインで開かれ、今大会の入場行進曲がYOASOBIの「群青」(作詞・作曲:Ayase)に決まった。
YOASOBIの楽曲といえば、小説などの物語に影響を受けて創作されていることで有名だ。ファンは元となる作品とリンクさせて音楽を楽しめるようになっている。
「群青」も芸術大学を目指す高校生を描いた漫画「ブルーピリオド」にインスパイアされて作られており、夢を追いかける若者の背中を押す内容で、自分自身の経験を歌詞に投影しながら聴いている人も多い。
高校野球ドットコムのインスタグラムには、影響を受けている作品の主人公が「芸大志望の高校生」でスポーツとはかけ離れているからか、「意外。高校野球っぽくない」といった意見もあったが、「通学時間に聴いている」、「受験勉強の支えとなっている曲です」「思わず走っちゃいそうになる曲」など現役高校生からのコメントが多く、「最高」、「ぴったり」だという声が多く寄せられた。
それぞれの思いを巡らせることができる歌詞が共感を生んでいる。
今大会も日本一になりたい、プロ野球選手になるためにアピールしたい、見る人に力を与えたい…それぞれの思いで挑む、一人でも多くの球児の自己実現のための大会となれば幸いだ。甲子園球場が「青い光」で満たされることを願っている。
(記事:藤木 拓弥)