センバツ初出場初勝利に向け、クラーク国際が氷点下の必勝祈願で始動!
白取主将を中心にランニングで神社へ向かうクラーク国際ナイン
昨秋の全道大会で初優勝し、センバツ甲子園出場が濃厚なクラーク記念国際(北海道)が1月8日、年末年始の休養を経て約2週間ぶりに練習を再開した。氷点下10度以下に冷え込んだ午前9時30分ごろに、寮をランニングで出発。雪の上を走って到着した北海道深川市の納内(おさむない)神社で、第94回選抜高等学校野球大会(3月18日から、阪神甲子園球場)の出場決定(1月28日発表)と、全国大会初勝利などを祈願した。
午前と午後の練習の合間に報道陣のインタビューに対応した主将の白取太郎外野手(2年)は、「センバツで勝てるように。そして春夏甲子園出場ができるようにお願いしました」と、朝の参拝を振り返った。
佐々木啓司監督は前任の駒大岩見沢時代に、昭和で2回(3勝)、平成で6回(4勝)のセンバツ出場の実績がある。指揮する学校こそ変わったが、今年の大会には、昭和・平成・令和の3元号での指導者としての甲子園出場と勝利がかかる。「まだ(入学から)2年も経っていませんが、高校生活でお世話になっていますし、それ(3元号甲子園勝利)をプレゼントしてあげたい」と白取主将は意欲的に話す。
左腕エースの山中麟翔(りんと)投手(2年)は、年末年始の休暇前のピッチング練習で自己最速の140キロをマーク。 最速148キロ右腕の辻田旭輝(あさひ)投手(2年)は、昨年10月の明治神宮大会で初めて投げた新球フォークの安定感が増しているという。センバツ出場が決まった場合、土の上で練習できるグラウンドを求めて1月31日から仙台・関東地方を回る約2週間の遠征を実施。1度、北海道に戻って調整した後、3月上旬から再び本州合宿を行い、そのまま甲子園に入る予定だ。