156キロ右腕・羽田野温生(東洋大)がOB・甲斐野、上茶谷以来のドラ1指名に必要な成績
東洋大・羽田野温生(汎愛出身)
戦国東都の異名が付くほど、厳しいリーグとなっている東都大学野球。これまで数多くの逸材を輩出する東洋大も現在は2部に所属し、1部復帰を目指しているが、そのカギを握り、ドラフト戦線でも注目が集まるのは大型右腕・羽田野温生投手(汎愛出身)だろう。
188センチ、90キロと恵まれた体格を活かし、最速156キロを計測する。剛腕としてチームはもちろん、世代屈指の本格派右腕として存在感は際立つ。
2018年のドラフトで、ソフトバンク・甲斐野央投手(東洋大姫路出身)、DeNA・上茶谷大河投手(京都学園出身)の大型右腕2人が揃って1位指名を受けているが、それ以来となる大卒1位指名の輩出の期待が膨らむ。それだけに2部でどれだけ圧倒的な結果を残し、なおかつチームを1部に復帰させることが、実現するためには必要条件となってくるだろう。
その基準となる同校OBは甲斐野よりも、ヤクルトの原樹理投手(東洋大姫路出身)が的確かもしれない。4年生の春は2部からスタートし、秋季リーグも2部で過ごしたが、ドラフト1位指名を受けた。羽田野がドラフト1位になるには、原の活躍ぶりは1つの指針となる。
<原樹理投手 4年春の成績>
10試合 8勝1敗 防御率0.69
78.2回 完投7 奪三振52 被安打40 与四死球12 自責点6
最優秀投手にも輝いているが、当時2位にいた立正大・黒木優太投手(現オリックス)が防御率1.40という結果。原が頭1つ抜ける結果だったことがわかる。
羽田野は同じだけの成績を残して、甲斐野や上茶谷以来の1位指名を掴めるか注目だ。
(記事:田中 裕毅)