昨年、MVPとなったオリックスのエース・山本 由伸投手(都城出身)。沢村賞を獲得し、高校野球ドットコムの人気投票でもダントツ1位。実際に取材をしていても高校生投手は山本に憧れ、参考にしている声が多い。山本が素晴らしいのは、物事1つの考え。昨年2月、トレーニングをテーマにインタビューをさせていただいたが、本質をつく回答をいただいた。

 山本はウエイトトレーニングをしない投手で有名で、その真相を聞くと、「ウエイトトレーニングは一切していないですね。よく行っているブリッジはあくまでも(自分が取り組んでいる中での)1つで、柔らかさの中に強さを求める、体をうまく使う為のトレーニングとして取り組んでいます。
 投球動作で腕を動かす動作をすると、体幹が抜けるときがあるので、どんな態勢でも力が入るようにトレーニングをしています」

目的を語ってくれた。大事なのはここから。今はオフシーズン。多くの選手が春以降の大幅なパフォーマンスアップを誓って、色々なトレーニングに向き合っている。山本は継続することが大事と語る。

 「現在、練習法はたくさんあると思います。みんなもどれがいいんだろうと疑問に思うことがあると思います。
 世の中にはたくさんのトレーニング方法がありますし、今、流行っているトレーニングというのは目的を理解して取り組めば、どれもある程度効果があるトレーニングだと思います。僕、個人としては、まずはどれでもいいのでやりきることが大切だと思います。1つのトレーニングが合わないからからといって、次、次と進んでしまうと、自分が出来ていないことに気づかずに終わってしまうこともあるので、これだと思ったことをやりこんでいくことも大事です」

 結局は地道にやり抜く。最近は社会人、NPB、独立の選手も積極的にSNSで発信しているが、高いパフォーマンスを発揮する投手も、地道なトレーニングを継続する重要性を語っていた。もちろん、メカニック、体の機能的な部分など専門的な知識を理解したことを大前提で、継続性も伴っていると、安定したパフォーマンスにつながっていく。

 誰もが憧れる球界屈指の投手がこうした発信することはとてもありがたいこと。まだ未更改だが、22年も第一線でプレーすることは間違いないだろう。これからもプレーヤーが憧れるような快投を期待したい。

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