21世紀枠校の過去最高は宜野座、利府のベスト4も、ここ5大会はわずか2勝
今年センバツで勝利した具志川商エース新川 俊介
いよいよ、12月10日、2022年選抜高等学校野球大会の21世紀枠の各地区推薦校が決定する。北海道をのぞく各都道府県の推薦校のなかから、北海道、東北、関東・東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州地区それぞれ1校の9校が選出される。
9校のなかから、来年1月28日に行われる選考委員会でセンバツ出場の3校が決定するが、過去センバツに出場した21世紀枠チームの成績はどうだったのか。
01年からスタートし、これまで58校が選ばれた。大会が開催されなかった20年の3チームをのぞき、センバツの舞台での初戦成績は18勝37敗で、ここ5大会では2勝14敗と大苦戦している。結果がすべてでない選考枠とはいえ、あまりに実力差が離れているケースがあるのも現実だ。
08年には、出場した安房(千葉)、成章(愛知)、華陵(山口)の3チームすべてが初戦突破を果たした。過去の最高成績はベスト4で、スタートした01年の宜野座(沖縄)、09年の利府(宮城)が3勝した。来年センバツの舞台では果たしてこの4強の壁を破るチームが出てくるのか。選出される9校の顔ぶれに注目される。
[page_break:過去の21世紀枠出場校と成績]21世紀枠の過去の出場校と、初戦勝利したチームの成績は以下の通り。(成績の未記入は初戦敗退)
<過去の21世紀枠出場校と成績>
2001年
安積(福島)
宜野座(沖縄)=ベスト4
〇7-2 岐阜第一(岐阜)
〇4-3 桐光学園(神奈川)
〇4-2 浪速(大阪)
●1-7 仙台育英(宮城)
2002年
鵡川(北海道)=2回戦
〇12-8 三木(兵庫)
●0-1 広島商(広島)
松江北(島根)
2005年
一追商(宮城)=2回戦
〇5-2 修徳(東京)
●2-19 天理(奈良)
高松(香川)
2007年
都留(山梨)
都城泉ヶ丘(宮崎)=2回戦
〇2-0 桐生第一(群馬)
●1-4 大垣日大(岐阜)
2008年
安房(千葉)=2回戦
〇2-0 城北(熊本)
●3-4 宇治山田商(三重)
成章(愛知)=2回戦
〇3-2 駒大岩見沢(北海道)
●2-3 平安(京都)
華陵(山口)=3回戦
〇1-0 慶応義塾(神奈川)
●1-10 天理(奈良)
2009年
利府(宮城)=ベスト4
〇10-4 掛川西(静岡)
〇2-1 習志野(千葉)
〇5-4 早稲田実業(東京)
●2-5 花巻東(岩手)
彦根東(滋賀)
大分上野丘(大分)
2010年
山形中央(山形)
向陽(和歌山)=2回戦
〇2-1 開星(島根)
●1-3 日大三(東京)
川島(徳島)
2011年
大館鳳鳴(秋田)
佐渡(新潟)
城南(徳島)=2回戦
〇8-5 報徳学園(兵庫)
●2-7 鹿児島実(鹿児島)
2013年
遠軽(北海道)=2回戦
〇3-0 いわき海星(福島)
●1-11 大阪桐蔭(大阪)
いわき海星(福島)
益田翔陽(島根)
土佐(高知)
2015年
豊橋工(愛知)
桐蔭(和歌山)
松山東(愛媛)=2回戦
〇5-4 二松学舎大附(東京)
●2-3 東海大四(北海道)
2016年
釜石(岩手)=2回戦
〇2-1 小豆島(香川)
●1-9 滋賀学園(滋賀)
長田(兵庫)
小豆島(香川)
2021年
八戸西(青森)
三島南(静岡)
東播磨(兵庫)
具志川商 (沖縄)=2回戦
〇8-3 八戸西(青森)
●4-8 福岡大大濠(福岡)
※20年はコロナ禍により大会中止