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夏甲子園準優勝の4番、全国レベルの技巧派左腕トリオ、超高校級遊撃手など今年の法政大合格者15名が凄い!

2021.12.02

夏甲子園準優勝の4番、全国レベルの技巧派左腕トリオ、超高校級遊撃手など今年の法政大合格者15名が凄い! | 高校野球ドットコム
左から浜岡(花咲徳栄)、野崎(県立岐阜商)、山下(智辯学園)、宇山(日大三)

 東京六大学の名門・法政大学。今年はエース・三浦 銀二投手(福岡大大濠出身)が横浜DeNAから4位指名を受け、スラッガー・岡田 悠希外野手(龍谷大平安出身)は巨人から5位指名を受けた。この2人を合わせて計10名が硬式野球継続となっており、推薦組の需要の高さが凄い。今回も選り抜きの逸材が決まった。

 宇山 翼投手(日大三)は2年秋の都大会で準優勝に貢献した左の技巧派。130キロ前半の速球、縦に鋭く落ちる変化球を武器に三振を多く取る技巧派左腕だ。永野 司投手(倉敷商)は2年夏に交流試合、3年夏も甲子園で登板を経験。130キロ中盤の速球、切れのあるスライダーで投球を組み立てを行う技巧派だ。

 野崎 慎裕投手(県岐阜商)は2年夏に交流戦、3年春夏を甲子園を経験した左腕。140キロ前後の速球、切れ味鋭いスライダー、チェンジアップを駆使して翻弄する。東海地区を代表する左腕だ。

 藤森 粋七丞(いきなすけ)投手(青森山田)は中学時代、U-15代表入りしていた速球派右腕。好調時は140キロ中盤の速球で押す。船木 佑(たすく)投手(米子東)は昨秋、中国大会4強を経験。コントロールの良さが売りの技巧派右腕だ。例年、全国的に見てもトップクラスの速球投手が入学する傾向にあるが、今年はテクニックで勝負する投手が入学した。

 捕手では、川上 陸斗捕手(福岡大大濠)は全国トップクラス。確実性の高いスローイングで走者を刺し、完成度の高い打撃から次々と長打を量産する。菅野 樹紀捕手(土浦日大)は高校通算10本塁打程度だが、飛距離、肩の強さ、身体能力は全国トップクラスの大型捕手だ。

 内野手を見ていくと、全国レベルの選手が多い。石黒 和弥内野手(高岡商)は1年夏から甲子園を経験し、高校通算30本塁打を超える長打力を誇る右の遊撃手だ。品川 侑生内野手(三重)も高校通算29本塁打の長打力を武器とする強打の遊撃手で、夏の甲子園でも快打を連発した。

 浜岡 陸内野手(花咲徳栄)は1年秋からレギュラーとなり、フットワークが軽快な守備と巧打を持ち味とするショートストップだ。松下 歩叶内野手(桐蔭学園)は、神奈川を代表する大型遊撃手として注目され、コンパクトながら強烈な打球を飛ばすことができる。

 山下 陽輔内野手(智弁学園)は法政大どころか、大学進学する高校生右打者ではピカイチの打撃技術、選球眼の高さを持ち合わせた大型三塁手。キャプテンシーも高く評価されており、早くからの試合出場機会を期待したい。

 最後に外野手である池田 惟音外野手(静岡)は、名門・静岡の4番に座った左の強打者。ポテンシャルも高く期待のスラッガー候補。内山 陽斗外野手(天理)も名門校で鍛えられた完成度の高い打撃フォームから広角に鋭い打球を飛ばす。宮原 一綺外野手(常総学院)もしなやかなスイングで安打を量産する大型外野手だ。

 投手はテクニック型、打者はスラッガー、好打者揃いで、選り抜きのエリートが揃った法政大。1年目からどんな活躍を見せるか楽しみだ。

[page_break:法政大推薦合格者一覧(ふりがな、出身校付)]

【投手】
宇山 翼(うやま つばさ、日大三
永野 司(ながの つかさ、倉敷商
野崎 慎裕(のざき のりひろ、県岐阜商)
藤森 粋七丞(ふじもり いきなすけ、青森山田
船木 佑(ふなき たすく、米子東

【捕手】
川上 陸斗(かわかみ りくと、福岡大大濠
菅野 樹紀(すがの たつき、土浦日大

【内野手】
石黒 和弥(いしぐろ かずや、高岡商
品川 侑生(しながわ ゆうせい、三重
浜岡 陸(はまおか りく、花咲徳栄
松下 歩叶(まつした あゆと、桐蔭学園
山下 陽輔(やました ようすけ、智弁学園)

【外野手】
池田 惟音(いけだ いおん、静岡
内山 陽斗(うちやま はると、天理
宮原 一綺(みやはら いつき、常総学院

(記事:田中 裕毅

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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