【動画】昨夏甲子園ベスト4の京都国際のボール回しが全国に広まる!
甲子園で活躍した学校の取り組みは非常に影響を受けやすい。この1年、京都国際のボール回しはかなり広まった。センバツでは1勝、夏の選手権では初出場からのベスト4と一気に躍進を遂げた。その中で広まったのがボール回しだ。京都国際のグラウンドはあまり広くなく、さらに選手たちが懸命に整備しているとはいえ、設備のいい名門校グラウンドと比べると、やや劣る。
そういう中で生まれたのがキャッチボールやボール回しの創意工夫。選手たちのなかには球を逸してもすぐに拾いにいかない気質のある選手が多かったという。そのため捕球した後、グラブを地面に落として、すぐに拾いにいって投げる練習を取り入れたり、捕球体勢が硬い選手を改善するために、距離を縮めて、ワンバウンドでのボール回しをすると、キレイなワンバウンドにするために投げ手も上から叩くことを意識するようになったという。
また、走りながらのスローイングやジャッピングスローも、コントロールを強化するために行っている。
京都国際独自の取り組みだが、その他の学校に行っても、京都国際に似たボール回しをするチームを見かけるようになった。今の10代の選手たちによく見られる捕球姿勢を改善するためには、ドハマリのメニューと思われているから取り入れているのだろう。
今は名ショートの守備動画が多く拡散され、憧れを持つ選手が多い。ただ、それは真似るだけでは到達できず、日々の守備練習、捕球練習の積み重ねで近づくことができる。今の選手達もそれをモチベーションにして取り組んでいるのだろう。
京都国際は守備練習の面において大きな革命をもたらしたチームといっても過言ではない。