巨人1位&3位は未経験、左腕3人は輝き見せた~ドラフト指名選手の甲子園歴
2021年春の選抜V投手・石田 隼都(東海大相模)
今年もドラフト会議で12球団合計77名(支配下のみ)が指名を受けた。その77名の選手達は、ほぼ全員が高校時代に甲子園を目指していたことだろう。
そこで各球団が指名した選手の甲子園出場歴を振り返ってみたい。
巨人は1回目の入札で隅田知一郎(投手/西日本工業大→西武1位)の抽選に外れた。2回目の入札では翁田大勢(投手/西脇工→関西国際大学)に単独で入札となり交渉権を獲得している。その翁田は西脇工時代に甲子園への出場はなかった。
ドラフト2位の山田 龍聖(投手/高岡商→JR東日本)は2017年夏、2018年夏と2度の甲子園出場がある。最高学年で臨んだ2018年夏の甲子園では3試合に先発。
1回戦の佐賀商戦で7回1失点(自責0)。2回戦の3回戦の佐久長聖戦では9回を一人で投げきり4失点(自責3)と好投を見せた。3回戦の大阪桐蔭戦でも9回3失点で完投したもののチームは敗れた。この試合では藤原 恭大(現ロッテ)、根尾 昂(現中日)と対戦。藤原は4打数無安打、根尾昂(現中日)は3打数1安打の結果だった。また、大会終了後にはU-18日本代表にも選出されている。
ドラフト4位の石田 隼都(投手/東海大相模)は2019年夏、2020年交流試合、2021年春に甲子園の土を踏んだ。1年生で出場した2019年夏の甲子園では3回戦の中京戦で先発。チームは敗れたものの5回1失点と好投を見せた。今春の甲子園では2試合で完封勝利をするなど全5試合に登板。決勝の明豊戦では3番手として3.1回無失点と好投し胴上げ投手となった。
ドラフト5位の岡田 悠希(外野手/龍谷大平安→法政大)は、2016年春の甲子園に出場。2年生ながら全4試合でスタメン起用され初戦の明徳義塾戦では一発を放っている。
ドラフト6位の代木 大和(投手/明徳義塾)は2020年交流試合、2021年春・夏の甲子園と3度甲子園の土を踏んだ。今夏の大会では背番号1のエースとして3試合に先発。3回戦の松商学園戦では完封勝利を挙げた。また打者としても2本塁打を放っている。
ドラフト7位の花田 侑樹(投手/広島新庄)は2021年春・夏と2季連続で甲子園に出場。2020年交流試合にもベンチ入りしたが登板機会はなかった。今春の大会では1回戦の上田西戦で先発し7.1回を無失点。延長12回にはサヨナラ適時二塁打を放ち勝利に貢献している。今夏は1回戦の横浜戦に先発7回途中無失点の内容だった。
ドラフト3位の赤星 優志(投手/日大鶴ヶ丘→日本大)は甲子園への出場経験がなかった。
【巨人ドラフト指名】
※育成指名は除く
※◎は甲子園出場経験あり
<支配下>
1位:翁田 大勢(投手/西脇工→関西国際大学)
2位:山田 龍聖(投手/高岡商→JR東日本)◎
3位:赤星 優志(投手/日大鶴ヶ丘→日本大)
4位:石田 隼都(投手/東海大相模)◎
5位:岡田 悠希(外野手/龍谷大平安高→法政大)◎
6位:代木 大和(投手/明徳義塾)◎
7位:花田 侑樹(投手/広島新庄)◎
(文=勝田 聡)