
富塚隼介(日大三)、福原聖矢(東海大菅生)
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30日より秋季東京都大会は準々決勝に突入。勝てば神宮球場での準決勝にコマを進めるという意味でも、非常に重要な一戦だ。
勝ち残った8校すべてがシード校と順調に勝ち上がってきたが、注目の一戦が30日に実現する。東海大菅生と日大三のライバル対決だ。
西東京を代表する全国クラスの強豪としても有名な両チーム。今大会の今後を占うことも十分にあり得る一戦に注目が集まるが、両チームの相性はどうなっているのか。過去5試合の戦績を振り返っていきたい。
<過去5試合の戦績>
2020年 秋季東京都大会 決勝
東海大菅生6 - 1日大三
2019年 秋季東京都大会 3回戦
日大三7 - 5東海大菅生
2019年 春季東京都大会 準々決勝
東海大菅生12 - 5日大三
2018年 第100回 全国高等学校野球選手権記念大会 西東京大会 準決勝
日大三9 - 6東海大菅生
2017年 第99回全国高等学校野球選手権大会西東京大会 準々決勝
東海大菅生5 - 0日大三
東海大菅生3勝、日大三2勝と両校一歩も譲らぬ戦いを毎試合演じている。またスコアを振り返っても、持ち味である攻撃力を発揮したチームが勝利する傾向にあり、31日の準々決勝もポイントの1つとなりそうだ。
各試合の簡単に振り返っていきたい。まずは最近対戦した2020年の秋季大会だ。
初回から東海大菅生打線が機能し、初回、2回と立て続けに得点を奪い、日大三先発・岡村 海琉を攻略。2番手・宇山 翼からはなかなか得点を奪えなかったが、エース・本田 峻也の好投もあり、東海大菅生が勝利を掴んだ。
さらに遡ると、2019年の秋季大会の3回戦でも両チームは激突。この時も東海大菅生が序盤に主導権を握ったかのように思われたが、日大三が終盤の粘り強さを発揮して逆転勝ち。その後の準々決勝で姿を消したが、帝京との神宮第二のラストゲームを盛り上げたことは記憶に新しい方もいるだろう。
その神宮第二を舞台に乱打戦を繰り広げたのは2019年の春季大会。当時2年生だった4番・杉崎 成(現明治大)が2本塁打7打点で大暴れすれば、日大三も4番・宇津木 帝凱(現立正大)も2本塁打を放つなど、打撃戦を繰り広げた。
2018年の夏大会でも打ち合いとなったが、日大三が打ち勝って決勝進出。決勝では日大鶴ヶ丘との大熱戦を制して優勝。日置 航主将(現明治大)を中心に都内負けなしで甲子園に進むと、粘り強さを武器にベスト4進出を果たした。
過去5試合で唯一の0封があった2017年は、東海大菅生・松本 健吾(現亜細亜大)と戸田 懐生(現読売ジャイアンツ)の継投で勝利。甲子園でもベスト4進出と大きな躍進を見せた。敗れた日大三だが、先発は櫻井 周斗(現横浜DeNA)と世代屈指の好投手による投げ合いが繰り広げられていた。
好ゲームが毎回展開される東海大菅生と日大三。今年は東海大菅生には福原 聖矢、小池 祐吏らを中心に経験者が多く残る。一方の日大三は富塚 隼介のみが経験者となっている。彼らを中心に今回も打撃戦となるのか。
はたまた東海大菅生の注目右腕・鈴木 泰成や、日大三・矢後 和也といった投手陣が奮投するのか。30日の一戦はどんな試合を見せるか注目したい。
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■大会の詳細・応援メッセージ
2021年度 秋季東京都高等学校野球大会
■10月30日の試合予定