群雄割拠の九州地区、明豊が軸も予測不能の大会は29日抽選
大島・大野稼頭央
来年センバツ出場の選考を決める参考資料となる秋季九州地区大会が11月6日から、鹿児島で開催される。抽選は29日に行われ、各県2チームずつの参加16校が1回戦からサバイバルレースをスタートされる。1回戦から好カードが生まれるのか。抽選に注目が集まる。
過去10年秋季九州地区大会のベスト4は次のようになっている。
年度 優勝・準優勝(4強)
2011年 神村学園・九州学院(創成館・別府青山)
2012年 沖縄尚学・濟々黌(創成館・尚志館)
2013年 沖縄尚学・美里工(鎮西・神村学園)
2014年 九州学院・糸満(九産大九州・神村学園)
2015年 秀岳館・海星(鹿児島実・日南学園)
2016年 福岡大大濠・東海大福岡(秀岳館・熊本工)
2017年 創成館・富島(延岡学園・東筑)
2018年 筑陽学園・明豊([team]日章学園・大分)
2019年 明豊・大分商(鹿児島城西・創成館)
2020年 大崎・福岡大大濠(明豊・宮崎商)
九州国際大附・野田海人
11年の準決勝で0対9で敗れた創成館以外、4強進出チームが翌年のセンバツに選考されている。2勝してベスト4に入れば、準決勝で大敗しない限り、センバツが確実となる。
ここ10年では九州大会では群雄割拠の状態が続いている。ある高校が極端に強いわけではない。連覇は沖縄尚学の12、13年しかない。近年は大分勢が強さを見せており、明豊が3年連続ベスト4には進出。目立つのはそこだけで、それ以外はどこが出てきてもおかしくない。あえていえば、佐賀県勢は06年小城以来、ベスト4入りがないことくらいだ。
大会の軸となるのは、昨年の投打のメンバーが残る明豊。3番を打っていた宮崎 元哉外野手(2年)、最速143キロを誇る森山 塁投手(1年)がリードする。また離島勢として鹿児島県で初優勝した鹿児島大島。最速146キロで昨年から左腕エースだった大野 稼頭央投手(2年)が君臨する。さらに福岡を制した九州国際大附の野田 海人捕手(2年)は昨年から残るメンバーで、主将で5番で捕手で投手の4つの顔を持ち、チームをけん引する。
その他、佐賀商、海星、長崎日大、秀岳館、熊本工、日章学園、興南と、各県から実力校も出場。レベルの高い戦いが予想され、11月6日から12日までの大会期間中、鹿児島が熱くなる。
(取材=浦田 由紀夫)