23日、上尾市民球場では東都大学野球の2部リーグが開催され、2位につける東洋大が国士舘大と引き分けた。この一戦で先発を任されたのは2年生左腕・細野 晴希東亜学園出身)だ。

 4回を投げて49球、奪三振2、与四死球1つと抜群の安定感で、先発しての役割を果たした。ただ細野本人は「点を取ってもらった後の4回、先頭に四球を出したのは反省です」と唯一の四球を次回への課題に挙げた。現在はどれだけ四球を減らせるかをテーマに練習しているからこそ、細野のなかでは1つの四球でも気になるところだろう。

 しかし、「4年間2部でいろんな投手と対戦した中で一番良い。キレ、スピードが他と違った」と千葉ロッテから2位指名を受けた池田 来翔習志野-国士舘大)から絶賛された真っすぐは、非常に勢いがあった。最速152キロ左腕の実力は伊達ではないことを、ボールが物語っていた。

 これだけのボールを投げられるのは、フォームが変わったこともあるだろうが、意識の変化も関わっている。
「野手から『打球を取りに動かないとリズムが出てこない』と言われたことがありました。それまでは三振を狙うピッチングだったのですが、その一言をきっかけに、野手がリズムに乗れるように打たせて取るピッチングをするように心がけています」

 守備からリズムを作るため、細野は奪三振数ではなく、どれだけ四死球を減らすことが出来るか。そのためにも、いかに力まずしてボールを投じて相手打者を抑えることが出来るか。ここを大事にしてきたから、池田に対して想像以上のボールが来ているように感じさせることが出来ているのではないだろうか。

 優勝を目指すチームにとっては痛い結果になったが、短いイニングで存在感を示した細野。今季のみならず、来シーズン以降も注目左腕として、東洋を牽引する活躍を見せてほしい。