横浜、愛工大名電らセンバツの道断たれる 夏を沸かせた49校の現在
横浜 ※写真は今夏の神奈川大会より
夏の甲子園が終わり早くも1か月が経過した。容赦なく照り付けた厳しい日差しも弱まり、代わりに心地良い風が吹く季節に変わった。日に日に季節の移ろいを感じるようになってきたが、高校野球の熱は変わらない。新チーム最初の大会、そして来春の選抜に繋がる秋季大会が各地で開催されている。
甲子園を沸かせた49校も、各地のライバルたちと再びしのぎを削っているところではあるが、10月を前に明暗がはっきりしてきた。
決勝を戦った智辯和歌山、智辯学園の両校は現時点も県大会を戦っている。また、ベスト4に勝ち残った近江、京都国際も地方大会の真っ最中だ。
ベスト8に入った敦賀気比は県大会3位で北信越大会に出場を決めた。松商学園、小松大谷も出場を決めており、白熱の大会となることが予想される。
他には盛岡大付、浦和学院らは地方大会で結果を残したが、一方で甲子園のお膝元・兵庫代表としてベスト8入りした神戸国際大付、さらに現校名で初のベスト8になった石見智翠館などは、残念ながら既に敗戦。選抜への道は閉ざされた。
他にはプロ注目右腕・風間 球打を擁した明桜や愛工大名電や、さらに作新学院や前橋育英といった甲子園優勝経験のあるチームも一足先に秋が終わってしまった。
そして1年生・緒方 漣の史上初となるサヨナラホームランなど、大会を彩った横浜は新型コロナウイルスの感染者が出たことで大会を辞退した。思わぬ形で今シーズンの公式戦を終える悔しい結果になった。長い冬を越え、春には万全の状態で躍進してくれることを期待したい。
公式戦を迎えていないのは5校。そこには選抜で準優勝を飾った明豊などになるが、どんな野球を見せてくれるのか楽しみだ。
＜大会開催中：24校＞
・優勝、準優勝、3位
岩手 盛岡大附（県3位）
埼玉 浦和学院（県優勝）
長野 松商学園（県優勝）
石川 小松大谷（県準優勝）
福井 敦賀気比（県3位）
・ベスト4進出
静岡 静岡
滋賀 近江
京都 京都国際
和歌山 智辯和歌山
徳島 阿南光
愛媛 新田
・ベスト8
富山 高岡商
大阪 大阪桐蔭
奈良 智辯学園
香川 高松商
高知 明徳義塾
長崎 長崎商
・その他
青森 弘前学院聖愛
福岡 西日本短大附
熊本 熊本工
鹿児島 樟南
沖縄 沖縄尚学
＜大会前：8校＞
南北海道 北海（全道大会前）
茨城 鹿島学園
東東京 二松学舎大附（都大会前）
西東京 東海大菅生（都大会前）
岐阜 県立岐阜商
三重 三重
大分 明豊
宮崎 宮崎商
＜敗退校：17校＞
・ベスト4
山形 日大山形
・ベスト8
秋田 明桜
福島 日大東北
栃木 作新学院
群馬 前橋育英
兵庫 神戸国際大附
山口 高川学園
・ベスト16
島根 石見智翠館
・その他
北北海道 帯広農
宮城 東北学院
千葉 専大松戸
神奈川 横浜 ※大会途中辞退
山梨 日本航空
愛知 愛工大名電
岡山 倉敷商
広島 広島新庄
鳥取 米子東
（記事：田中 裕毅）
