現在、小野寺 暖(阪神)が打率.319(251打数80安打)の好成績でウエスタン・リーグの首位打者争いのトップを走っている。

 小野寺は2019年育成ドラフト1位で指名され、大阪商業大から阪神へと入団。今シーズン開幕後に支配下登録を勝ち取った右打者だ。すでに一軍での出場もあり、現在も一軍に帯同中で二軍の規定打席を割る可能性はあるが、リーグ唯一の3割打者となっておりタイトル獲得への期待は大きい。

 さて、ウエスタン・リーグで首位打者を獲得した選手たちは翌年以降に一軍で結果を残しているのだろうか。2010年以降で振り返ってみたい。

 2010年から2020年までの11年間で11人の首位打者が誕生しているが、そのうち7人がソフトバンクの選手だった。その7人の中で、一軍でもっとも結果を残しているのは中村 晃(ソフトバンク/2012年)だろう。

 中村は今シーズンこそ打率.244(377打数92安打)と苦しんでいるものの、ウエスタン・リーグで首位打者に輝いた翌年にあたる2013年から一軍に定着。3年連続打率3割を記録し、2014年には最多安打のタイトルも獲得している。

 その他では牧原 大成(ソフトバンク/2014年)、上林 誠知(ソフトバンク/2015年)の両選手も中村程ではないが、一軍の戦力となった。また昨年の首位打者である三森 大貴(ソフトバンク)は、今シーズンすでにキャリアハイを更新する54試合に出場。打率.278(216打数60安打)と打撃面でも結果が出ており、二塁のレギュラーを掴みつつある。

 一方でソフトバンク以外の選手は苦戦しているのが実情だ。2017年・2018年と2年連続で首位打者となった広島メヒアは一軍で結果を残すことができていない。昨シーズンも一軍では37試合の出場で打率.188(80打数15安打)と戦力になれなかった。

 また、2019年の首位打者である石川 駿(中日)も翌年のシーズンオフに戦力外通告を受けており、二軍と同等の成績を残すには至っていない。

 かつては鈴木一朗時代のイチローも獲得したウエスタン・リーグの首位打者。ソフトバンク以外からも一軍で結果を残す選手が現れることに期待したい。