藤原恭大が初タイトル 同世代のスラッガーでも初受賞
千葉ロッテ・藤原 恭大(大阪桐蔭出身)
日本野球機構は8日、大樹生命月間MVP賞の7、8月度の受賞者を発表した。パ・リーグではオリックス・山本 由伸(都城出身)が自身3度目の受賞となるなかで、打者はプロ3年目の千葉ロッテ・藤原 恭大(大阪桐蔭出身)が初受賞となった。
7、8月の成績を振り返ると、藤原の受賞理由にも納得いく数字が並ぶ。
<藤原恭大の成績>
7月
打率.400(35打数14安打)本塁打2、打点5、盗塁4
出塁率.488、長打率.743、OPS 1.231
8月
打率.316(57打数18安打)本塁打3、打点10、盗塁1
出塁率.409、長打率.561、OPS .970
通算
打率.348(92打数32安打)本塁打5、打点15、盗塁5
出塁率.439、長打率.630、OPS 1.069
特に安打と長打率はリーグトップの成績。打率と出塁率もリーグ2位と好調ぶりが窺い知れる数字が並んだ。規定打席にはまだ到達していないものの、優勝争いをしているチームの戦力として十分な活躍だ。
今回の受賞は藤原にとって初になるのはもちろんだが、ミレニアム世代と称される高卒3年目世代にとっても初めての月間MVPになる。
月間MVP以外でも、同世代の野手でタイトルを獲得した選手はいない。世代のトップとして、まずは藤原が球界の歴史に名を刻んだ。
今後は、より大きなタイトルを手にして足跡を残すことができるか。さらにいえば、藤原の活躍に刺激を受けて、同世代の選手たちが活躍することを期待したい。
(記事:田中 裕毅)