京大、近大を撃破!初勝利の149キロ右腕・水口創太はどんな投手?
京都大学・水口創太(膳所出身)
9月4日に[stadium]わかさスタジアム京都[/stadium]で開幕した関西学生野球秋季リーグ戦。京大が近大に5対3で勝利し、開幕戦を飾った。
この試合で勝利投手になったのが、同点の7回表から2番手で登板した水口創太(3年・膳所)だ。身長194㎝から快速球を投げ込み、8回には自己最速の149キロをマーク。ただストレートで押すだけでなく、カットボールで内野ゴロを打たせる投球術も併せ持っており、智辯学園、神戸国際大附、星稜といった甲子園常連校出身者がスタメンに並ぶ近大打線を2回無安打無失点に抑え込んだ。
8回裏に代打を出された関係で降板したが、その後に味方が2点を勝ち越したことでリーグ戦初勝利を飾り、「心の底から嬉しいです」と喜んだ。
滋賀県大津市出身の水口は小学2年生から晴嵐スポーツ少年団で野球を始め、1学年上には京山将弥(DeNA)がいた。膳所高では2年秋からエースとなり、3年夏の県16強が最高成績だった。
京大には一浪を経て入学。高校の後輩であり、大学では同期になった2018年春甲子園出場時のエース・手塚皓己とルームシェア生活を送っている。
入学当時の最速は140キロに満たず、受験勉強のブランクもあったが、継続的なウエイトトレーニングの成果もあり、学年を経るごとに成長。今春にリーグ戦デビューを果たし、この秋に飛躍の予感を感じさせた。
医学部に在学しているが、理学療法などを学ぶ人間健康科学科のため、4年で卒業が可能。「行ける実力があれば行きたいです」と卒業後も上の世界で野球を続けることを希望している。
報徳学園のエースとして活躍し、ソフトバンクでもプレーした近田怜王助監督が「ポテンシャルの塊」と認める逸材の今後に注目だ。
(取材=馬場 遼)