星稜以外も多い、石川県高校OBプレーヤー
京都先端科学大時代の喜多 隆介(小松大谷出身)
8月30日、巨人は育成契約の喜多 隆介を支配下登録した。喜多は2020年育成ドラフト2位で指名を受け、京都先端科学大から巨人へと入団したルーキー。ここまで二軍では46試合の出場で打率.234(111打数26安打)、1本塁打、12打点とまずまずの数字を残し、入団1年目でみごと支配下契約を勝ち取った。
その喜多は石川県の小松大谷の出身。NPBにおける石川県の高校出身者を見ると、松井 秀喜(元巨人他)や島内 宏明(楽天)、奥川 恭伸(ヤクルト)らを輩出した星稜OBが多い。しかし、この喜多のように同校以外の出身者も多くプレーしている。
2度首位打者を獲得している角中 勝也(ロッテ)は四国アイランドリーグplus出身ということが話題になるが、高校は石川県の日本航空第二(現日本航空石川)を卒業している。同校OBには嘉手苅 浩太(ヤクルト)もいる。2020年ドラフト6位で指名を受けた高卒ルーキーで一軍登板はまだない。
金沢西出身では谷内 亮太(日本ハム)と泉 圭輔(ソフトバンク)が現役でプレーしている。谷内は打席数こそ多くないものの、自己最多となる65試合に出場。主に守備固めとして試合後半からの出番が多い。泉はここまで31試合に登板し防御率2.73と中継ぎの一角として奮闘してきた。6月25日に登録を抹消されてからは二軍で過ごしており、再びの一軍昇格を目指している。
今年で10年目を迎える釜田 佳直(楽天)は金沢出身。一軍では1試合の登板で4回5失点と打ち込まれたが、二軍では17試合(先発15試合)の登板で防御率2.60と安定している。一軍での登板機会がまた訪れる可能性もありそうだ。
中継ぎとして安定した投球を続けている田中 靖洋(ロッテ)は加賀出身。また、その他、遊学館では三木 亮(ロッテ)、牧野 翔矢(西武)と育成の保科 広一(巨人)の3人が現役でプレー中で、石川県の高校では星稜の7人に次ぐ人数となっている。
全国でも屈指の強豪校である星稜出身者に活躍者が多いのは事実。しかし、それ以外の石川県の高校OBにもこれだけ現役NPBプレーヤーが存在する。これから先、星稜OBを凌ぐ活躍者を輩出する高校は誕生するだろうか。
【石川県で星稜以外の高校出身者】
※2021年シーズンNPB所属
<遊学館>
三木 亮(ロッテ)
牧野 翔矢(西武)
保科 広一(巨人)※育成
<日本航空石川>(旧校名:日本航空第二)
角中 勝也(ロッテ)
嘉手苅 浩太(ヤクルト)
<金沢西>
谷内 亮太(日本ハム)
泉 圭輔(ソフトバンク)
(記事:勝田 聡)