プロ野球は前半戦を終え一軍は東京オリンピック開催に伴う中断期間に入った。日本代表に招集されている選手以外は、練習や二軍戦で汗を流している。そのなかには前半戦で一軍未出場だった選手も多い。

 DeNAは外国人選手の合流遅れが響き開幕から下位に低迷している。そのなかでドラフト2位ルーキーの牧 秀悟が打率.277(296打数82安打)、12本塁打と結果を残しレギュラーに定着した。

 その一方、3年前のドラフト2位・伊藤裕季也は牧と同じく打撃が売りの内野手だが、開幕一軍入りを逃すと前半戦では一度も昇格できなかった。二軍では54試合の出場で打率.210(200打数42安打)と打率は低いながらも、8本塁打を放っている。また、一塁(25試合)、二塁(17試合)、三塁(15試合)、外野(5試合)と複数の守備位置についた。中断期間中のエキシビションマッチや二軍戦で、さらなるアピールをし一軍昇格を狙う。

 投手陣では、高卒7年目を迎えた飯塚 悟史が一軍に呼ばれていない。ここまで二軍で19試合に登板し27.2回を投げ防御率3.90の成績を残しているが、奪三振14に対し与四球16と制球面で課題を残している。制球難の克服が2年ぶりの一軍登板への鍵となる。

 2018年にDeNAへ加入し、3年連続で20試合以上に登板していた武藤 祐太も一軍未登板。二軍では21試合に登板しているが防御率8.44といまひとつ。飯塚同様に21.1回で与四球17と制球面で苦しんでいる。

 また2019年以降、左肘の故障で登板のなかった田中 健二朗が、6月に育成契約から支配下登録された。二軍でも29試合に登板しており防御率4.50と極端に悪いわけではない。貴重な左腕だけに結果を残し続ければ、後半戦での一軍昇格チャンスは十分にありそうだ。

 2018年の新人王・東 克樹も一軍未登板。現在、トミージョン手術からのリハビリ中ということもありもう少し時間は掛かりそうではあるが、すでに二軍戦で実戦復帰した。まだ球数は34球と少ないが、今シーズン後半戦での一軍昇格を目指している。実績があるだけに復帰できれば大きな戦力となるが現実的には数試合の登板にとどまりそうだ。

 上位浮上のきっかけとなる起爆剤的な存在が生まれるか楽しみだ。

【DeNAの前半戦一軍未出場選手】

<投手>
東 克樹愛工大名電→立命館大→2017年1位)
斎藤 俊介(成田高→立教大→JX-ENEOS→2017年4位)
勝又 温史日大鶴ヶ丘→2018年4位)
飯塚 悟史日本文理→2014年7位)
松本 隆之介横浜→2020年3位)
進藤 拓也西仙北→横浜商大→JR東日本→2016年8位)
田中 健二朗常葉菊川→2007年高1巡)
浅田 将汰有明→2019年7位)
髙田琢登(静岡商→2020年6位)
武藤 祐太飯能南→Honda→2010年3位)※ドラフト指名は中日

<野手>
伊藤裕季也(日大三→立正大→2018年2位)
益子 京右青藍泰斗→2018年5位)
小深田 大地履正社→2020年4位)
田部 隼人開星→2019年5位)
東妻 純平智辯和歌山→2019年4位)

(文=勝田 聡)