プロ野球はオールスターゲームが終わった。今年は東京オリンピックが開催されることもあり1ヶ月ほどの中断期間がある。その間に行われるエキシビションマッチは、若手選手たちにとって大きなアピールチャンスとなる。

 そんな中、ヤクルトの伊藤智仁投手コーチはドラフト1位の木澤 尚文をエキシビションマッチ期間中に一軍で登板させることを明かした。木澤は大卒、社会人のドラフト1位ルーキーの中でここまで唯一、一軍での登板機会がない。まずはここで結果を残し、一軍昇格への足がかりを掴みたいところだろう。

 その木澤は慶應義塾から慶応大を経てヤクルトに入団している。この経路でドラフト指名された選手は育成を含めて8人目。投手では白村 明弘(2013年日本ハム6位/後に野手へ転向)、加藤 拓也(2016年1位/現矢崎拓也)、津留崎 大成(2019年楽天2位)に次いで4人目の指名となった。木澤と同じ投手の先輩たちを振り返ってみたい。

 白村は1年目に10試合の登板で1勝1セーブの結果を残すと、2年目には中継ぎとして50試合に登板。1勝1敗、防御率2.03とチームに欠かせない存在となっている。翌2016年も22試合で3勝1敗、防御率2.63と好成績を残しチームにリーグ優勝に貢献した。しかし以降は伸び悩み2019年からは野手に転向。昨シーズンをもって現役を引退している。

 矢崎はプロ初登板で9回1死までノーヒットピッチングの快投でプロ初勝利をマークした。しかしそれ以降はここまで勝ち星を挙げることはできていない。今シーズンも一軍では1試合のみの登板で防御率9.64と苦しんでいる。

 津留崎はルーキーイヤーとなった昨シーズン、プロ初登板から7試合連続無失点と好調な出足だった。その後はやや打ち込まれるシーンもあったが、33試合の登板で1勝1敗、防御率4.19と1年目としてはまずまずの成績を残した。

 しかし飛躍を期待された2年目の今シーズンは、ここまで6試合の登板中3試合で失点を喫し防御率8.44と結果を残すことができていない。4月16日に登録を抹消されてからは二軍で汗を流している。

 慶應義塾、慶応大と歩んできた先輩の投手たちは、大活躍と言える結果を残した選手はいないもののルーキーイヤーに勝ち星を挙げていた。果たして木澤は先輩たちと同じように1年目から白星を掴むことができるだろうか。まずはエキシビションマッチの登板に注目したい。

<慶応高、慶応大を経てドラフト指名された選手>
※セ・リーグ所属
※育成指名は除く

佐藤友亮(2000年西武4位)
白村 明弘(2013年日本ハム6位)
山本泰寛(2015年巨人5位)
加藤 拓也(2016年広島1位)※現矢崎拓也
津留崎 大成(2019年楽天3位)
柳町 達(2019年ソフトバンク5位)
植田将太(2019年ロッテ育成2位)
木澤 尚文(2020年ヤクルト1位)

記事=勝田 聡