プロ野球も前半戦が終了した。今年も多くの若手有望株が一軍の舞台で羽ばたこうとしている。なかでも2019年ドラフト会議で指名された高卒2年目の選手たちの活躍が目覚ましい。

 ドラフト当時は佐々木 朗希大船渡高→ロッテ1位)や奥川 恭伸星稜高→ヤクルト1位)に注目が集まっていたが、その他の選手たちも頭角を現しはじめている。セ・パそして投手・野手にわけて振り返ってみたい。※投手・野手は2021年シーズンの登録に準ずる。

 セ・リーグの投手では奥川が中10日以上の間隔を空けてではあるが、先発ローテーションに食い込んできた。これまでは1度も中6日で登板したことはなく規定投球回には届いていないものの、10試合に登板し58回を投げた。

 チーム内で先発回数は3位タイ、投球回数は単独3位となっており、そのなかで4勝2敗、防御率4.19の成績を残している。高卒2年目の投手としては申し分ない。後半戦では一般的な先発ローテーション投手と同じく、中6日での登板があるか注目される。

 左腕の玉村 昇悟丹生高→広島6位)も先発ローテーションに定着しつつある。4月29日に一軍デビューを果たしてから3連敗と苦しんだが、6月以降は5試合で2勝0敗と貯金を2つ作った。

 その5試合のうち4試合でQSを達成。さらには3試合でHQS(7回以上自責点2以下)と安定した投球を見せている。ドラフト6位指名と奥川らに比べて注目度は低かったが、2年目で一軍の戦力となった。

 首位を走る阪神では西 純矢創志学園高→阪神1位)と及川 雅貴横浜高→阪神3位)が一軍デビューを勝ち取った。西は初登板で5回無安打無失点の好投を見せ、初勝利をマークした。フレッシュオールスターゲームでもウエスタンリーグの先発を任され2回無安打無失点、4奪三振の好投で優秀選手賞を受賞している。

 一方の及川は中継ぎとして15試合に登板。2勝1敗、2ホールド、防御率1.56の成績を残し僅差の勝ち試合にも登板している。矢野燿大監督は「いずれは先発で」と話しているもが、中継ぎでも結果を出した。後半戦もその他の投手陣たちの状態によっては勝ちパターンとして起用されていくこともありそうだ。

 浅田 将汰有明高→DeNA7位)、井上 温大前橋商→巨人4位)、鈴木 寛人霞ヶ浦高→広島3位)、堀田 賢慎青森山田高→巨人1位)と竹内 龍臣札幌創成高→中日6位)の5選手は一軍での登板機会は訪れていない。

 そのなかで堀田と竹内はリハビリのため、現在は育成契約となっている。

 奥川と玉村が後半戦も同様の活躍を見せることができるか注目が集まる。

<2019年ドラフト指名投手>
※セ・リーグ所属
※育成指名は除く

奥川 恭伸星稜高→ヤクルト1位)
竹内 龍臣札幌創成高→中日6位)※現在は育成契約
鈴木 寛人霞ヶ浦高→広島3位)
玉村 昇悟丹生高→広島6位)
西 純矢創志学園高→阪神1位)
及川 雅貴横浜高→阪神3位)
浅田 将汰有明高→DeNA7位)
堀田 賢慎青森山田高→巨人1位)
井上 温大前橋商→巨人4位)

記事=勝田 聡