大谷 翔平(エンゼルス)が止まらない。6月29日終了時点で26本塁打を記録し、アメリカン・リーグのホームラン王争いでトップタイに並んでいる。大谷の花巻東高の先輩に当たる菊池 雄星(マリナーズ)も現在2連勝中で今シーズンすでに5勝を挙げている。

 日本では佐々木 朗希(ロッテ)が一軍デビューを果たし初白星もマークした。その佐々木も岩手県の大船渡高校出身だ。

 日米ともに岩手県の高校出身者が話題を集めているが、その他にはどのような選手がいるのだろうか。今シーズンの前半を振り返ってみたい。

 野手では銀次(盛岡中央高→2005年高校生・楽天3巡)と阿部 寿樹一関一高→明治大→ホンダ→2015年中日5位)のふたりが岩手県の高校出身だ。銀次は開幕直後に右手首痛の影響で登録を抹消されたが、交流戦の途中に一軍へ復帰した。ここまで13試合の出場で打率.296(27打数8安打)の成績を残している。

 阿部は開幕からスタメンで起用されていたものの、打撃の調子が上がらず6月28日に登録を抹消された。とくに6月は14試合で打率.159(44打数7安打)、1本塁打、2打点と苦しんでいた。

 投手では菊池と大谷の後輩に当たる高橋 樹也花巻東高→2015年広島3位)が、キャリアハイの成績を残しそうな勢いだ。これまでは昨シーズンの18試合登板がキャリアハイだったが、すでに17試合に登板し防御率1.10と結果もついてきている。6月19日のDeNA戦で0.2回6失点(自責0)と打ち込まれたものの、その後は3試合連続で無失点投球と安定感を取り戻した。

 また松本 裕樹(盛岡大付属高→2014年ソフトバンク1位)も一軍で奮闘している。今シーズンは中継ぎでスタートしたものの、登板2試合目から先発として起用された。勝ち星には恵まれず再び中継ぎに転向したが、中継ぎでは9試合中8試合で無失点と好投を続けている。今シーズン通算では15試合の登板で防御率3.89の数字だ。

 2年目の杉山 晃基(盛岡大付属高→創価大→2019年ヤクルト3位)は一軍デビューを果たした。しかし4試合中2試合で1回投げきれず3失点以上を喫し苦しみ、現在は二軍で汗を流している。

 今シーズンからDeNAでプレーする風張 蓮(伊保内高→東農大北海道オホーツク→2014年ヤクルト2位)も3試合の登板で2試合失点しており結果が出ていない。

 大谷や菊池、そして佐々木以外にもこれだけ岩手県の高校出身者はNPBに所属している。彼らの活躍にも期待したい。

<岩手県の高校出身の選手>
※2021年MLBもしくはNPB所属
※育成は除く
宇部 銀次(盛岡中央高→2005年高校生・楽天3巡)※登録名は銀次
菊池 雄星花巻東高→2009年西武1位)※現在はMLBもしくはマリナーズ
大谷 翔平花巻東高→2012年日本ハム1位)※現在hMLBエンゼルス
松本 裕樹(盛岡大付属高→2014年ソフトバンク1位)
風張 蓮(伊保内高→東農大北海道オホーツク→2014年ヤクルト2位)※現在はDeNA
阿部 寿樹一関一高→明治大→ホンダ→2015年中日5位)
高橋 樹也花巻東高→2015年広島3位)
杉山 晃基(盛岡大付属高→創価大→2019年ヤクルト3位)
佐々木 朗希(大船渡高→2019年ロッテ1位)

(記事:勝田 聡)