セ・パ交流戦が終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。 

 佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。

 ソフトバンクは2020年のドラフト会議において支配下では高卒の選手しか指名しなかった。そのため現時点で一軍昇格を果たした選手はひとりもいない。また三軍制を敷いていることもあり、二軍での出場もほとんどないのが実情だ。

 そのなかで二軍でも多くの出場機会を得ているのがドラフト1位の井上 朋也花咲徳栄高)だ。すでに18試合に出場し初本塁打も記録している。

 過去3年の高卒出身野手の1年目と比べると凄さがわかる。2019年4位の小林 珠維東海大札幌高)が2試合の出場で0安打、2018年3位の野村 大樹早稲田実業)が22試合の出場で0本塁打、2017年3位の増田 珠横浜高)も5試合の出場で0安打と二軍での出場は少なく、本塁打を記録した選手もいない。

 指名順位はもちろん、故障などその他の要因もあるにせよ、1年目から二軍で本塁打を放ったのは明るい材料だ。

 ドラフト2位の笹川 吉康横浜商)は二軍で1試合のみの出場。三軍では19試合に出場するも打率.131(61打数8安打)と苦戦している。

 ドラフト3位の牧原 功太(日大藤沢高)は二軍で2試合だが、三軍では26試合に出場している。捕手というポジションだけに少し時間は掛かりそうだが、出場機会は多く与えられているのは期待の裏返しと見ていいだろう。

 ドラフト4位の川原田 純平青森山田高)は三軍でチーム2位の105打席を与えられ、打率.226(84打数19安打)とまずまずの成績を残している。

 同期入団の支配下指名選手の中では唯一の投手であるドラフト5位の田上 奏大履正社高)も、一軍、二軍ともに出場はない。三軍では6試合で8回に投げ無失点で防御率0.00。許した安打もわずかに1本だけと結果を出している。

 近年の傾向を見てもソフトバンクは高卒入団選手を早期一軍デビューさせることはない。その例に漏れず今年のルーキーたちも1年目は二軍、三軍で汗を流すことになりそうだ。

<2020年ドラフト指名選手>
※育成ドラフトは支配下登録された選手のみ

1位:井上 朋也花咲徳栄高)
[一軍]出場なし
[二軍]18試合 打率.233(43打数10安打) 1本 3打点

2位:笹川 吉康横浜商
[一軍]出場なし
[二軍]1試合 打率.000(1打数0安打) 0本 0打点

3位:牧原 功汰(日大藤沢高)
[一軍]出場なし
[二軍]2試合 打率.250(4打数1安打) 0本塁打 0打点

4位:川原田 純平青森山田高)
[一軍]出場なし
[二軍]10試合 打率.071(14打数1安打) 0本 1打点

5位:田上 奏大履正社高)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし

※数字は2021年6月27日終了時点

(記事:勝田 聡)