エース級の働き見せる早川に続け!楽天新人の次なるデビュー候補は?
大学時代の早川隆久(木更津総合-早稲田大)
セ・パ交流戦が終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。
佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。
楽天はドラフト1位の早川 隆久(木更津総合高→早稲田大)が、開幕から先発ローテーションに入った。ここまで5連勝を含む7勝はパ・リーグトップタイ。75奪三振はリーグ3位とエース級の成績を残している。すでに完封勝利を記録しているが、QS率38.5%と安定して6回以上を投げることができていない。
その他の新人で一軍出場を勝ち取ったのはドラフト4位の内間 拓馬(宜野座高→亜細亜大)だ。内間は開幕直後に昇格を果たすも登板機会はなく登録を抹消された。その後、4月30日に再昇格を勝ち取ると、ここまで一軍帯同を続けている。
防御率こそ5.87といまひとつだが8試合の登板のうち、失点したのは1試合だけ。初登板から6試合連続無失点を記録し、7試合目に5点を失ったことで防御率が大きく悪化してしまった。失点後の登板では1回無失点と引きずることなく結果を残している。現時点では初勝利も初ホールドも記録していないが、安定した投球を続けていれば、早い段階で手にすることができそうだ。
ドラフト2位の高田 孝一(平塚学園高→法政大)、3位の藤井 聖(富士市立高→東洋大→ENEOS)はそれぞれ二軍で10試合以上に登板。高田は11試合(先発11試合)で70.1回を投げ、防御率2.82と結果がついてきているのは心強い。藤井も10試合(先発6試合)で44回を投げ防御率3.89とまずまずの内容だ。また、ドラフト6位の内 星龍(履正社高)も1試合に登板している。
支配下指名で唯一の野手である入江 大樹(仙台育英高)は、一軍・二軍とも出場機会は訪れていない。
現時点では早川の独壇場だが、二軍では高田や藤井が好投を続けている。近い将来、一軍に昇格してくるのが楽しみだ。
<2020年ドラフト指名選手>
※育成ドラフトは支配下登録された選手のみ
1位:早川 隆久(木更津総合高→早稲田大)
[一軍]13試合(79.2回) 7勝3敗 防御率3.39
[二軍]出場なし
2位:高田 孝一(平塚学園高→法政大)
[一軍]出場なし
[二軍]11試合(70.1回) 4勝5敗 防御率2.82
3位:藤井 聖(富士市立高→東洋大→ENEOS)
[一軍]出場なし
[二軍]10試合(44回) 2勝1敗 防御率3.89
4位:内間 拓馬(宜野座高→亜細亜大)
[一軍]8試合(7.2回) 0勝0敗 防御率5.87
[二軍]9試合(7.2回) 0勝1敗 防御率7.04
5位:入江 大樹(仙台育英高)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし
6位:内 星龍(履正社高)
[一軍]出場なし
[二軍]1試合(1回) 0勝0敗 防御率0.00
※数字は2021年6月22日終了時点
勝田 聡