毎年、逸材打者を輩出しつづける智辯和歌山。6月に入って、この男の活躍が凄まじい。それが林 晃汰だ。

 2018年センバツ準優勝、2018年夏の甲子園出場に大きく貢献した左の強打者で、高校通算49本塁打を放った。当時から長打力は凄まじかった。18年の6月に智辯和歌山のグラウンドに訪れた時、ロングティーやシート打撃でピンポン球のように、運んでいたのが印象深い。

 現在、ブレイク中の林だが、それを予感させたのが昨年や今年の二軍成績だ。昨年は69試合、9本塁打40打点、打率.266、長打率.432と高い数字を残していた。そして今年も36試合で6本塁打18打点、打率.266、長打率.453とさらに高い長打率を残していた。

 

 2年続けて二軍で高い長打率を残し続ける高卒3年目のスラッガー。ポジティブ要素しかないのだが、一軍に昇格してその打棒を発揮。ここまで22試合で、打率.404(81打数33安打)、3本塁打、16打点。6月にいたっては27安打。さらに初の4番も務めた。

 ブレイクの予兆を感じさせる数字を残しても、チャンスは一瞬。着実にモノにした林の勝負強さは素晴らしい。ミレニアム世代一の長打力を誇る男の本領発揮はどこまで続くか注目だ。

河嶋 宗一