0封デビューの戸田懐生、ドラ1平内龍太など巨人ルーキーの現在地
戸田懐生、平内龍太
セ・パ交流戦が終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。
佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。
巨人の新人を見ると、1位指名の平内 龍太(神戸国際大付高→亜細亜大)が最も早く一軍デビューを果たした。平内は4月、5月と2度一軍に昇格し、中継ぎで3試合に登板した。その3試合すべてで失点を喫し、0勝1敗、防御率14.40とプロの洗礼を浴びている。
5月17日に登録を抹消されてからは、二軍で汗を流している。二軍では通算で29.1回を投げ防御率3.07とまずまずの成績。三度目の一軍昇格を目指す。
その他の投手で注目を浴びているのは育成契約から支配下登録を勝ち取った戸田 懐生(KTCあおぞら高→四国IL・徳島/育成1位)だ。6月7日に支配下登録を勝ち取ると、11日にさっそく一軍へ昇格した。19日には甲子園球場で一軍初登板を果たし1回0封でデビュー戦を飾った。
山崎 伊織(明石商→東海大/2位)、伊藤 優輔(小山台高→中央大→三菱パワー/4位)、山本 一輝(東郷高→中京大/6位)の3人もファームで汗を流している。在学中にトミー・ジョン手術を受けた山崎はファームでも実戦登板は行っていない。
野手陣では春季キャンプとオープン戦で秋広 優人(二松学舎大附高/5位)が話題を呼んだ。しかし開幕一軍入りを逃したあとも一軍への昇格は果たせていない。二軍では40試合に出場し打率.171(129打数22安打)と打撃面で苦戦している。しかし、新人の中では最多となる143打席を与えられており期待値は高い。
春季キャンプ入りする前に原 辰徳監督が「よいものを持っている」と名前をあげた中山 礼都(中京大中京高/3位)は、3月下旬に肋骨を骨折したことで離脱した。5月末から三軍で復帰を果たしているものの、一軍・二軍での出場はない。
萩原 哲(日南学園高→創価大/7位)は二軍で12試合、三軍で21試合に出場。捕手というポジションもあり、もう少し時間がかかりそうだ。
<2020年ドラフト指名選手>
※育成ドラフトは支配下登録された選手のみ
1位:平内 龍太(神戸国際大付高→亜細亜大)
[一軍]3試合(5回) 0勝1敗 防御率14.40
[二軍]14試合(29.1回) 2勝3敗3S 防御率3.07
2位:山崎 伊織(明石商→東海大)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし
3位:中山 礼都(中京大中京高)
[一軍]出場なし
[二軍]出場なし
4位:伊藤 優輔(小山台高→中央大→三菱パワー)
[一軍]出場なし
[二軍]10試合(18.1回) 0勝1敗 防御率4.91
5位:秋広 優人(二松学舎大附高)
[一軍]出場なし
[二軍]40試合 打率.171(129打数22安打) 3本塁打 7打点
6位:山本 一輝(東郷高→中京大)
[一軍]出場なし
[二軍]6試合(17.1回) 2勝0敗 防御率3.63
7位:萩原 哲(日南学園高→創価大)
[一軍]出場なし
[二軍]12試合 打率.118(17打数2安打) 0本塁打 1打点
育成7位:戸田 懐生(KTCあおぞら高→四国IL・徳島)
[一軍]1試合(1回)0勝0敗 防御率0.00
[二軍]7試合(35回) 3勝0敗 防御率3.34
(記事:勝田 聡)