【阪神】新人王候補・佐藤輝明に次ぎ中野拓夢もスタメン奪取!
左から佐藤輝明、中野拓夢
セ・パ交流戦が終了し各チームとも65試合ほどを消化した。もう少しでシーズンの折返しとなるこの時期までに、多くの新人選手たちが一軍デビューを飾っている。 佐藤輝明(阪神)や早川隆久(楽天)に目が行くが、その他の選手たちはどのような状況なのだろうか。各チームの新人選手たちのここまでを振り返ってみたい。
セ・リーグの首位を快走する阪神はなんといってもドラフト1位・佐藤輝明(仁川学院高→近畿大)の活躍が大きい。ここまで全60試合に出場し、打率.274(226打数62安打)、16本塁打、48打点の成績は文句のつけようがない。大山悠輔が離脱している間には「4番・三塁」も務めたほど。新人王候補筆頭なのは間違いなく、阪神がこのままリーグ優勝を果たせば、MVPも見えてくる。
野手で結果を残しているのは佐藤輝だけではない。6位指名の中野拓夢(日大山形高→東北福祉大→三菱自動車岡崎)も奮闘している。開幕当初はスタメン起用ではなかったことで規定打席には到達していが、53試合に出場し打率.291(165打数48安打)、1本塁打、15打点と結果を残している。4月末からはほぼ遊撃手としてスタメン起用されており、規定打席到達も時間の問題だ。
栄枝裕貴(高知高→立命館大/4位)、高寺望夢(上田西高/7位)の両選手は一軍での出場機会はない。高寺は高卒ルーキーながら二軍で41試合に出場している。
投手陣では伊藤将司(横浜高→国際武道大→JR東日本/2位)が先発ローテーションに入った。8試合の登板でここまで4勝。規定投球回には届いていないものの、防御率2.52と安定した投球を続けている。
また8位指名の石井大智(秋田高専→四国IL高知)は開幕一軍入りを掴むも打ち込まれ、4月半ばに二軍降格となった。しかし5月19日に再昇格後は4試合の登板で無失点と好投を続けている。
村上頌樹(智弁学園高→東洋大/4位)は5月30日の西武戦で一軍初登板初先発を果たした。しかし3回途中5失点と打ち込まれプロの洗礼を浴びた。翌日に登録を抹消されており、再び二軍で結果を残し一軍昇格を目指すことになる。
阪神はドラフト1位・2位の選手が即戦力として一軍で結果を残している。これが躍進の要因のひとつと言えそうだ。
<2020年ドラフト指名選手>
※育成ドラフトは支配下登録された選手のみ
1位:佐藤 輝明(仁川学院高→近畿大)
[一軍]60試合 打率.274(226打数62安打) 16本塁打 44打点
[二軍]1試合 打率.000(4打数0安打) 0本塁打 0打点
2位:伊藤 将司(横浜高→国際武道大→JR東日本)
[一軍]8試合(53.2回) 4勝3敗 防御率2.52
[二軍]1試合(3回) 0勝0敗 防御率3.00
3位:佐藤 蓮(飛龍高→上武大)
[一軍]出場なし
[二軍]9試合(13.1回) 0勝1敗 防御率6.75
4位:栄枝 裕貴(高知高→立命館大)
[一軍]出場なし
[二軍]7試合 打率.182(11打数2安打) 1本塁打 2打点
5位:村上 頌樹(智弁学園高→東洋大)
[一軍]1試合(2.1回) 0勝0敗 防御率19.29
[二軍]8試合(31回) 4勝1敗 防御率2.32
6位:中野 拓夢(日大山形高→東北福祉大→三菱自動車岡崎)
[一軍]53試合 打率.291(165打数48安打) 1本塁打 15打点
[二軍]2試合 打率.375(8打数3安打) 0本塁打 0打点
7位:高寺 望夢(上田西高)
[一軍]出場なし
[二軍]41試合 打率.198(101打数20安打) 0本塁打 7打点
8位:石井 大智(秋田高専→四国IL高知)
[一軍]9試合(8回) 0勝0敗 防御率7.88
[二軍]8試合(7回) 0勝1敗2S 防御率1.29
※数字は2021年6月17日終了時点
(記事:勝田 聡)