「東東京から甲子園に都立高がしばらく出場できていないので、今年こそはという想いがあります」

 西東京のシード校・都立日野と並んで、都内の公立高校を引っ張る存在は東東京のシード校・都立小山台だろう。19日の抽選の結果、都立小山台成立学園都立日本橋の勝者と22日に対戦することが決まった。「どこを引いてもやることは変わらないので、目標の甲子園へ一戦必勝で勝ち上がっていきたいと思います」と抽選会を終えて、くじを引いた手島啓班長は夏への意気込みを語った。

 今年の都立小山台は、秋に私学の雄・帝京に5回コールド勝ち。春は世田谷学園啓明学園を次々と破ってベスト16まで勝ち残った。さらに夏の大会に限っていれば、2018年と2019年で連続準優勝を果たしている。エース・木暮 瞬哉森村 輝の強力バッテリーを軸に甲子園を目標に強豪校を破り、1年間戦ってきた。今や公立という枠組みだけではなく、都内全体を見渡しても屈指の実力校となり、今夏はシード校として戦うまでになったが、都立としての様々な想いを背負っていることを語った。

「学校によって制約はバラバラですが、都立は多くの制約がある中で活動しています。その中で東東京唯一の都立のシードなので、周りの都立高の希望になりたいです」



↑第4シード:都立小山台

 そんな都立小山台はこれまでの大会では、躍進を見せる戦いぶりで注目を集めてきたが、その一方で練習は思い通りにならなかった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、5月の大型連休は全く活動ができなかったそうだ。そこで、河川敷に数人が集まり自主練習をするなど、少しでも練習量をカバーしてきた。だが、「一番練習ができる時期にチーム全員で練習ができないことは痛かったです」と全体練習ができなかった時間を手島は悔やんだ。

 この時間を補うために、都立小山台では去年から継続して取り組んできた週1日のオンラインミーティングに力を注いだ。チームを1つにするために昨年から始まった取り組みで、自主練習の内容であったり、勉強内容であったり、画面越しで仲間たちと会話してチームを1つにまとめてきた。現在は通常に近い形で活動が再開し、夏に向けてチーム一丸となって準備を進める都立小山台。今度こそは悲願の甲子園へ、という想いを選手全員が背負っているが、手島のなかでは、先輩たちの想いも一緒に背負っているという。

「あのレベルまでいけば決勝までいけるというのを理解したうえで、『今年こそは』と先輩たちは意気込んで去年活動しましたが、この状況になって目指すことが出来ませんでした。そんな先輩の想いを背負って先輩たちを甲子園に連れていけるように頑張りたいと思います」

 都立校、そしてOB含めたチーム都立を代表して、シード校として夏の大会に挑んでいく都立小山台。初戦からどういった野球を見せてくれるか楽しみだ。

(記事:編集部)