頼れる4番が試合の流れを変えた。

 慶応大の優勝が決まって迎えた今季の早慶戦。第1戦は慶応大が3対2で早稲田大を下した。この試合は早稲田大が2回に7番・熊田 任洋東邦)のセーフティースクイズで先制し、慶応大はリードを許す展開となる。

 慶応大の4番に座る正木 智也慶應義塾高出身)はここまでリーグ1位タイの3本塁打を記録。打点もリーグ2位の11を記録し、春2冠に手がかかっていた。「今季は本塁打数と打点にこだわってやっています」。これまで何度も言葉にしてきたという。4回に迎えた第二打席で、2球で追い込まれるも、外のスライダーに対し体勢を崩されながらもバットに乗せ、バックスクリーンまで運んだ。大学通算10号、今季リーグ単独トップとなる4号は、試合の流れを変える同点弾となった。頼れる主砲の一打を皮切りにこの回にもう2点を挙げ逆転に成功。試合の主導権を握った。

 正木は昨季から打撃フォームの微調整を行ってきた。従来の流れに「ヒッチ」の動きを加えヘッドの重さを感じることで飛距離を出す意識が功を奏しているという。

 自身も「高校時代から3方向へのホームランを意識して練習してきたので、この打席は特に内からバットを出すことができて成長を実感できる一本でした」と手応えを感じる。追い込まれてからの変化球も反応してスタンドまで運ぶことができた。

 これで4本塁打12打点は共にリーグトップ。いよいよ2冠王に標準を定めた。明日の早稲田大戦でも快音を響かせ有終の美を飾ることができるか。最終戦も慶応大の頼れる4番の打棒には目が離せない。

(記事:編集部)