江戸川中央シニアでラプソード測定会を開催!回転数や回転効率が明確になり「今後に活かしたい」
計測を行う中島幸哉投手
ここ数年で、投球の「見える化」が一気に進んだ。
これまで「キレ」や「ノビ」として表現されていたものが、最新技術によって数字で示すことができるようになり、また選手のパフォーマンスの向上を視覚的に確認することができるようになった。
その流れが大きく加速した要因の一つに、Rapsodo(ラプソード)の登場がある。
持ち運び可能なため、屋内/屋外でも練習シーンに合わせて簡単に利用でき、球速、回転率、回転軸、回転効率、変化量などのデータをリアルタイムで確認することできる。過去の投球データや統計データを保存、確認できることから、メジャーリーグや日本プロ野球には個人購入する選手もいるほどだ。
今回はそんなラプソードの測定会が、リトルシニアの強豪・江戸川中央シニアにて行われた。参加した3年生投手7名は、初めの測定するラプソードに興味津々の様子で、1人5球ほど測定を行った。
右のオーバーハンドの中島 幸哉投手は、球速は123キロ、回転数は1726回転、回転効率は100%を記録した。回転効率とは、効率的なバックスピンのボールかを示す指標で100%に近づくほどより効率的なボールと言われている。
中島投手は非常に効率的なバックスピンのストレートを投げている証拠で、これから球速や回転数が高くなれば、より質の高い直球となっていくと思われる。
また主戦として活躍する左腕の石井 晴翔投手は、球速は121キロ、回転数は1986回転を記録した。回転数は中学生としては高い数値で、ここから回転効率も高まっていけばより質の高いストレートを投げることができると思われる。
測定を経験した中島投手は「自分の球質が細かくわかり、またストレートだけで無く変化球の軌道もわかったので、これを今後の成長に繋げたい」と笑顔で結果を振り返った。ボールの質や数字に興味を持つ、いいきっかけになったのではないだろうか。
ラプソードの数値は選手の現在地を明確にするもので、練習、トレーニングと平行して測定を続けることで成長度合いも可視化することができる。これからラプソードが広まることで、アマチュア野球も大きく変化していくかもしれない。
(記事=栗崎 祐太朗)