由規が無傷の6連勝!独立からNPB復帰した歳内宏明の成績と比較すると…
佐藤由規(写真提供=埼玉武蔵ヒートベアーズ)
仙台育英からヤクルト、楽天と渡り歩き、現在はBCリーグ・武蔵ヒートベアーズからNPB復帰を目指す佐藤由規。20日に茨城アストロプラネッツとの試合に先発。6回投げて無失点で無傷の6連勝となった。
スカウトもチェックする中で、NPB復帰に繋がるアピールに成功したといっていい由規。今後のNPB復帰に向けて好投なるか注目したいが、今回は2020年に独立リーグからNPBへ復帰した歳内宏明(聖光学院出身)との成績を比較してみたい。
<歳内宏明>
64回 5完投 3完封 防御率0.42
奪三振76 奪三振率10.69 K/BB 9.5 WHIP0.53
<佐藤由規>
37.2回 0完投 0完封 防御率1.91
奪三振32 奪三振率7.38 K/BB 2.67 WHIP0.85
まだシーズンは序盤であり、リーグに違いがあるが、NPBに復帰した歳内と比較すると、防御率と奪三振率、そして1イニングあたり何人のランナーを出すか示した指標ののWHIPには大きな差はない。しかし完投、完封数。そしてK/BBの3つに関しては、歳内と由規の間では差が生まれている状況だ。
以前の取材でも「圧倒的なパフォーマンスを見せなきゃいけない」と由規本人は語っていたが、チームの勝利にリーグ優勝、そしてNPB復帰に向けて、より一層のパフォーマンスが求められる部分だろう。
ただ持ち味だった速球も140キロ台を計測するなど、確実にパフォーマンスは上がっている。NPB復帰へ、さらにギアを上げて驚くような投球を見せてくれることを期待したい。
(記事:田中 裕毅)