DeNAの近年唯一の高卒投手・阪口皓亮、一軍ローテ復帰なるか
阪口 皓亮 (北海)
今シーズンも新戦力が躍動している。なにも新戦力というのは、佐藤 輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)といった新人、梶谷 隆幸(巨人)や近藤 弘樹(ヤクルト)といった移籍選手、そしてオスナ(ヤクルト)やスモーク(巨人)といった新外国人だけではない。
昨シーズンまでは一軍での戦力となっていなかったが、今シーズンに入ってからブレイクしつつある選手も複数いる。在籍2年目以降の”新戦力”を各球団ごとに紹介したい。
開幕から苦しい状況が続くDeNAは、高卒4年目の阪口 皓亮の成長が著しい。阪口は2017年ドラフト3位で指名され北海高からDeNAへと入団した先発型の右腕だ。
昨シーズンまでに一軍では2019年に3試合、2020年にも3試合と合計6試合の登板で0勝3敗、防御率6.86と結果を残すことはできていなかった。一方で二軍では昨シーズン12試合に登板し4勝1敗、防御率2.07と好投。今シーズンのブレイクを予感させていた。
そんな阪口は4月4日の広島戦で今シーズン初先発を勝ち取ると、5回無失点の投球でプロ初勝利を掴む。これが三浦 大輔新監督にとっても初勝利となった。そこから先発ローテーションを守り5試合に登板している。
直近の登板となった5月2日のヤクルト戦で打球が直撃し緊急降板。翌日に登録を抹消されているが、一軍に復帰すれば再び先発ローテーションに入るだろう。
DeNAはラミレス前監督が就任した2015年から2019年のドラフトでは、3位以上の上位指名で大卒や社会人の投手を多く指名してきた。そのなかで唯一の高卒投手が阪口になる。DeNAの高卒の投手では山口 俊(現ジャイアンツ傘下マイナー)以来となる2桁勝利の期待がかかっている。
野手では現時点では、2年目以降の選手で目立った新戦力は生まれていない。一方でドラフト2位ルーキーの牧 秀悟がレギュラーに定着。3番や5番といったクリーンアップを任されるほどの活躍を見せている。5月に入ってからやや調子を落としている感はあるものの、それでもチームトップとなる8本塁打を記録している。
<2021年シーズン成績>
阪口 皓亮(DeNA)
5試合 1勝1敗 21回 奪三振12 防御率4.29
2021年5月14日終了時点
(記事:勝田 聡)