今シーズンも新戦力が躍動している。なにも新戦力というのは、佐藤輝明(阪神)や早川 隆久(楽天)といった新人、梶谷 隆幸(巨人)や近藤 弘樹(ヤクルト)といった移籍選手、そしてオスナ(ヤクルト)やスモーク(巨人)といった新外国人だけではない。

 昨シーズンまでは一軍での戦力となっていなかったが、今シーズンに入ってからブレイクしつつある選手も複数いる。在籍2年目以降の”新戦力”を各球団ごとに紹介したい。

 昨シーズンは最下位と苦しんだヤクルトが上位争いに顔を出している。そのなかで先発ローテーションに定着したのが、高卒4年目の金久保 優斗だ。

 2017年ドラフト4位で指名され東海大市原望洋高からヤクルトへと入団した右腕は、入団後に右ひじの手術を行った。その後リハビリ経て、3年目の昨シーズンに一軍デビューを果たすも、白星を掴むことはできなかった。

 しかし今シーズンは開幕3カード目から先発ローテーションに入り、ここまで5試合(先発4試合)の登板で3勝0敗、防御率1.85と主戦級の結果を残している。小川 泰弘につづく生え抜きの先発ローテーション投手がなかなかでてこなかったなか、救世主となりそうだ。

 野手では松本友が光る。松本は東福岡高、明治学院大、BC福井と歩み2018年育成ドラフト2位で指名を受けヤクルトに入団した内野手。昨年7月に支配下登録され一軍では9試合に出場した。

 今シーズンは新型コロナウイルスの影響で青木宣親らが登録を抹消された3月31日に一軍登録されると、ここまで19試合の出場で打率.379(29打数11安打)と存在感を見せている。離脱した選手の復帰やオスナ、サンタナといった新外国人選手が合流後も一軍に帯同しており、ベンチからの信頼度は高い。

 内外野を守れるユーテリティー性に走力、そして打撃力も備わってくれば、終盤の勝負どころでベンチの采配に幅が出る。青木らの離脱後に大崩れしなかったのは、松本の存在も大きかった。

 このように投手では金久保、野手では松本友が”新戦力”としてチームに欠かせない存在となった。ただ、シーズンは長い。彼らが年間を通して一軍で戦い抜けるかはまだ未知数。これから先、調子を落とすことなく戦力となり続けることができるか注目が集まる。

<成績>
金久保 優斗
5試合 3勝0敗 24.1回 18奪三振 防御率1.85

松本友
19試合 打率.379(29打数11安打) 0本 打点1

※数字は2021年5月9日終了時点