7日、神宮球場では東都大学野球の春季1部リーグの試合が行われ、今季より1部に復帰した青山学院大学は0対1で駒沢大学の前に敗れた。

 青山学院大はチャンスを何度も作りながら残塁8を記録。駒沢大の残塁3を上回る数字で、あと1本が出なかった。この敗戦を受けて「チャンスの場面で打てずに悔しい」と反省の一言を放ったのは、泉口 友汰主将(大阪桐蔭)と佐々木 泰県立岐阜商)の2人だ。

 佐々木は1年生ながら、今季10試合で4本塁打をマークする活躍ぶり。連日話題となるほどの注目ぶりだったが、それは成績面を見ても納得できる。

<春季リーグ戦結果>
10試合 40打席 35打数13安打
本塁打4 打点7 四死球4
打率.371 長打率.943 出塁率.425 OPS1.368

 打率に関しては7日の試合が終わった時点で、リーグ全体3位の成績だ。4本塁打は現時点で國學院大の山本ダンテ武蔵大阪桐蔭)と並びリーグトップタイ。1年生と言うことを考えれば、文句を付けられない数字だ。佐々木本人も「普段のバッティングから打率を残せるように意識してきたので、素直に自信を持てます」と話す。

 佐々木のなかで大学野球には並々ならぬ特別な想いがあった。
佐々木は県立岐阜商での最後の夏、岐阜県での独自大会はチームの出場辞退で試合をしていない。唯一の試合は甲子園で戦った甲子園交流試合での明豊戦のみ。この試合ではホームランを放つなど4打数2安打の活躍だったが、試合には敗れた。本人の中では不完全燃焼に終わったのは否めないことだろう。

「選手権大会が無くなった時点から、『春に大学野球で、この悔しさを晴らすんだ』と思って引退してからもずっと練習をやってきました」

 成績を見れば、その悔しさは十分に張らせたように見えるが、「出しきれませんでした」と佐々木は満足していない。青山学院大学は、5勝7敗という結果は、他大学より一足先に全試合を終えた。入れ替え戦を回避し、秋も1部リーグで戦えることは決まっており、佐々木の姿は秋も神宮球場で見ることになる。

 「チーム、そして先輩の勝利のために、貢献したい」と語った佐々木。佐々木の大学野球はまだ始まったばかり。和製A.ロッドとも評される佐々木のこれからに期待したい。